「室内劇」天使の影 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
室内劇
ファスビンダーの「ペトラ・カントの苦い涙」同様のような室内劇。でも室内劇ならダニエル・シュミット監督のこの作品の方が面白かったように思った。小道具、セット、書き割りなどがあまりに殺風景でドイツの一面のような感じがして胸が痛く辛くなったけれど。
出演者の立ち位置や動きなどの形の決め方は形式美追求の歌舞伎のごとくで、これはダニエル・シュミットだからだと思った。娼婦仲間の中でもお茶をひいてるリリーが最後に向けてどんどん美しくなっていくのがマジックのようだった。
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トミーさんのコメント
2023年10月26日
コメントありがとうございます。
ファスビンダーはやっと観られて全然初心者なのです。生前の暴虐ぶりを本で読んでいたので、役は地なんじゃ?と思ってしまいました。