劇場公開日 2023年9月29日

「安藤サクラの圧倒的な存在感」BAD LANDS バッド・ランズ イーリスさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0安藤サクラの圧倒的な存在感

2023年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

安藤サクラの演技に終始見ハマる作品。
仕草やセリフ、身のこなしがネリの不思議な存在感を醸し出す。
観終わっても不思議な感情が残る。
簡単に言ってしまえば「かっこいい」。

原田眞人監督の邦画独特な間のとらせ方が良い。
この間が長くダラダラと流れると退屈になるが
監督の絶妙な間の持たせ方が独特な雰囲気を作る。
そしてテンポも良く飽きさせない流れ。

脇を固める俳優陣も上手い。
作品全体の雰囲気をしっかり作っている。
淵上泰史だけ妙に現実感があったのは監督のこだわりだろうか。

最後に山田涼介のはかなくも人間味のある演技も冴えていた。
岡田君が友情出演してくれたのもアツい。
監督の作品に何度か出演しているからか
淀みのない演技。力強さと存在感がある。
雰囲気だけの映画になったり、
何を伝えたいかもよく分からん映画が多い邦画の中で
とても良い作品だと思う。

イーリス