はじまりの日のレビュー・感想・評価
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歌は良かったのだが…
地元のロケ映画作品だったので鑑賞。70歳を越えた中村耕一の歌は、迫力あり。また、遥海の歌も良かった、聴き惚れしてしまった。でも2人の演技はというと…?となってしまう。またシーンの連続性がないというか、つなぎ方が良くないと思う。高岡早紀、竹中直人が良い味を出していたので、もう少し上手く編集して作品に仕上げたらもっと良かったと思う。
マジで期待以上!
ロケ地が地元ということで見に行きましたが、期待以上でした。
主人公のお二人を知らなかったですがそれが逆に先入観無く見れて良かったです。また、テーマほど重くも無く、若者と、中年の二人の視点で「はじまりの日」が短くまとまっていてかなり、良かったです!
一点、ミュージカルの音楽が英語より日本語のが良かった。字幕を追っちゃうんで(苦笑)
ミュージカル・シーン 必要ですか?
私はミュージカルが大の苦手です。今までにもミュージカル作品を何作か観たことはありますが、やはりどの作品を観ても何でミュージカル・シーンを入れる必要があるのか理解できません。折角の良いシーンであったとしてもミュージカルが始まった時点で興ざめです。
本作もミュージカル・シーンがあることにがっかり。特にラストの方のミュージカル・シーンは観ていて気分が悪くなりました。
百歩譲ってミュージカル・シーンを良しとしても、メインの二人の歌唱力が高いだけで、主役のかたの演技はひどいし、ライブハウスのシーンなどもお金をかけてない感まる出しだし、作品自体あまり良いとは思えませんでした。
歌姫への第1歩を踏み出すまでの物語。
才能を見いだされた女性が、歌姫への道を歩み始めるまでの物語。
エッ、えええー (゚д゚) そういう映画だったの? 元 J−WALK中村耕一さんの挫折と再生の物語のつもりだった。おどろいた ( ̄▽ ̄;)
解説に、「伝説のロックスターの再生云々」とか、「かつてロックシンガーとして一世を風びした男はある事件をきっかけに音楽を封印し~」とある。
これは、主演の中村耕一さんが2010年薬物所持が報じられ、J−WALKも脱退したことと繋がると思った。
だから僕は、この映画は中村耕一さんの挫折と再生の物語を描いたものだと思い込んでいた。
しかし、どちらかというと、これも解説にある「若き歌姫の誕生を描いたファンタジー」の趣の方が強いと思えた。
なので歌の場面も、遥海さんの歌の場面のほうが、中村耕一さんの歌の場面より多い。遥海さんの歌は素晴らしいのだが、僕は中村耕一さんの歌をもっとたくさん聞きたかった。
歌姫誕生の映画なので、これは仕方がない。だから家に帰ってからJ−WALKの「何も言えなくて···夏」を聞いた。
この曲を初めて聞いたときは、最初の2行ぐらいはロマンチックなラブソングかな? なんて思ってると、どうやらもう別れそうか、別れてしまったような感じで、もう1度やり直せるならみたいになって、「私には~ 」のところでガーンと来て一瞬アタマ真っしろになった。
そして、なんて悲しいセリフ且つなんて悲しい事実なんだとググっと持ってかれた。
曲の中の”私”にしてみれば 「えっ、いまここから2人で歩み始めようと思ってたのに、嘘でしょ、嘘でしょ、なんで?」ってなもんである。ここでのゴールは結婚に限定しなくてもいいと思う。
あとキリがないので終了。
この内容なら、全編字幕なし(特に歌唱シーン)で勝負しても良かったのかも
2024.10.17 一部字幕 MOVIX京都
2024年の日本映画(107分、G)
落ちぶれたロックシンガーと才能豊かな若者との邂逅を描いた音楽映画
監督&脚本は日比遊一
物語の舞台は、愛知県の名古屋市周辺
薬物使用で表舞台から消えたロックスターの「男(中村耕一)」は、安アパートを借りて、細々と暮らし始めていた
いくつかの面接の後、清掃会社に転がり込んだ「男」は、先輩社員の寺田(山口智充)に気に入られながら、アパートの隣人で同僚の「女(遥海)」のことを気にかけていた
ある日、彼女が歌うのを見た「男」は、何とかして音楽の世界を歩ませたいと考える
そこで、世話になったレコード会社の社長・矢吹(竹中直人)を頼るものの、門前払いを喰らってしまった
「女」は男にだらしない母(高岡早紀)と暮らしていて、「女」の父(尚玄)は妻がおかしくなったことを理由に二人から遠ざかることになった
彼女は歌が好きで、時間があれば広場に行って歌い、常に頭の中は妄想で埋め尽くされていた
一方の「男」は、音楽への未練を抱えながらも、それを許さない業界と戦う気にはなれなかった
だが、寺田の病死によって、ファンとの向かい方を改めて考え直すことになった「男」は、徐々に再起への道を考え始めるのである
映画は、「男と女」によるミュージカル演出があり、レコーディングに入ってからのガチ歌唱のシーンなどは良いと思う
歌唱力に説得力を感じさせるのだが、一番疑問だったのは、「女」が日本語が流暢なのに「歌は英語詞」というところだろうか
彼女自身が語学が堪能で、おそらくハーフ設定のようにも思えるのだが、日本国内で「歌が響く」ということにおいては、日本語詞の方が圧倒的のように思える
ライブ会場に来ているほとんどの人は「歌詞の意味を知らずに陶酔している」という感じになっているので、デビュー前のプロモーションとして成功するかどうかは微妙のように思えた
映画を字幕なしで見ても歌唱力を感じるし、その内容も伝わりそうではあると思うのだが、「言葉の壁を越えて感動できる歌がある」というコンセプトがあるのなら、字幕に関しては全て外した方が良かったのではないだろうか
そして、歌詞の意味を知りたい人向けにパンフレットで日本語訳を載せるというので、その意味は通じるのだと感じた
いずれにせよ、「男」が「女」との出会いによって過去と向き合う物語で、「歌を捨てないこと」が「女」のデビューの条件になっているのは良いと思う
問題は、固有名詞を持たない二人が主人公で、「男」に関しては理解できるのだが、「女」の方は名前があった方が良かったと思う
それは、これから世界に向けて「名前を売っていく存在」であり、その名前から彼女のルーツなり、生き方が見えてくるからである
そう言ったものがなく、普遍的な意味合いの「女」というのを当てはめるには少々背景が特殊すぎるのではないかと感じた
親子関係を美化し過ぎ
まず母娘関係が気持ち悪いです。あの状態になった母娘関係が一夜にして改善するなんてありえないです。同じような境遇の人がいたらこの映画の影響を受けないで親から逃げてほしい。
葬式で何で息子泣いたの?
最後も何で娘泣いたの?
他の人物もその考えに至った理由が全く描かれていなくて、内容が薄いです。
歌と演技は良かったけど脚本台本に足を引っ張られてます。
【”JAYWALK”の元ボーカル、中村耕一が主演の”男”を務める、複数男女が”歌”を通じ、セカンドチャンスを掴み、再生していく様を温かい視点で描いた作品。】
ー JAYWALKの元ボーカル、中村耕一は今作の主人公の”男”と同じく2010年に薬物事件を起こし、一度音楽世界から身を引いている。
今作は、中村氏自身の経験も盛り込みながら、複数男女が”歌”を通じて、再生していく様を描いている。-
■人気ロッカーだった”男”(中村耕一)は薬物事件を起こし、執行猶予付きの判決を受け、全てを失い”或る土地”の風呂無し家賃3万円のボロアパートに越してくる。
そして、彼は清掃会社に勤め、簡素な日々を送る。
だが、ある日、隣室に母(高岡早紀)と住む会社の同僚の”女”(遥海)の歌声を聞き、且つてバンドのプロデューサーをしていた男(竹中直人)に、彼女の歌を聞いてくれと、頭を下げる。”女”の歌声に同様に惹かれたアシスタントのモチヅキ(岡崎紗絵)のサポートも有り、”女”は徐々にチャンスを掴んで行く。
◆感想<Caition!内容に触れています。>
・今作は、愛知県民であれば直ぐに分かるロケーション満載である。
20年以上愛知で続く「ぐっさん家」の山口智充さんも、清掃会社の同僚の寺田として”男”と”女”を支える一度家族を失たが故の好人物を演じている。嬉しい。
だが、寺田はある日、早逝してしまう。そこに駆け付けた息子の複雑な表情。
・物語は、分かり易い。
”男”や寺田達、一度は人生から”脱落した人達”が、気分にムラがある母を支える”女”の歌声に惹かれ、”脱落者”から再生していく様を描いている。
・プロデューサーの男を演じる竹中直人さんや、”女”の母を演じる高岡早紀さん。そして、出番は少ないがアパートの大屋を演じる麿赤児さんの演技が、作品を支えている。
因みに、中村耕一さんは演技は初だそうであるが、歌声は流石、抜群である。
・冒頭、裁判官(秋野暢子)が”男”に言い渡す”貴方の歌に励まされた人たちを裏切った。けれども、私は貴方のファンです。頑張って下さい。”という台詞の前半も、実際に中村耕一さんが、裁判官に言われた言葉だそうである。
<”女”は”男”と東京に行きたいと、プロデューサーの男に伝えるが、”男”はそれを断る。
だが、”女”は名古屋の老舗ライブハウスで満員の観客を前に見事な歌を披露し、自信を深めて行くのである。
今作は、一度は人生から”脱落した人達”が、セカンドチャンスを掴み再生していく様を、温かい視点で描いた作品なのである。>
人が決断するきっかけ
日比さんの映画はいいですね。前作の「名も無い日」も良かったです。
今作もTV塔前の池でのダンスシーンは、名古屋人ならここを舞台にしたか!と思います。
他に良かったと思った点を2つ。
・いつどんなきっかけで「男」役の中村耕一が再び歌うのだろうか?という点。
昔のファンのリクエストに答えて歌うことはできないだろうと思ってみていましたが、こう来たかという感じです。それをBGMにして焼香するシーンは良かったです。
・竹中直人にセリフで言わせた「心配する、守る」というのは「束縛」に繋がるというところ。「母親役」の高岡早紀の演技も、そして「女」役の遥海の決断も。
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