はじまりの日のレビュー・感想・評価
全30件中、21~30件目を表示
自虐ネタ?
引退し音楽から足を洗った元有名ロックシンガーが、若い女性の歌声に歌声に心を動かされる話。
木造2階建て風呂無しアパートに引っ越して来て、清掃会社で働く様になった男が、同僚で隣人でもある引っ込み思案の女性と出会い巻き起こっていくストーリー。
ミュージカル映画かの様に突然歌い踊る女性は良いけれど、その歌詞の内容ってストーリーに沿っていますか?だとしたら、踊っているのは全部自分じゃ?なんで感じたけれど確かに歌は上手いですね。
ストーリーそのものは単純でありがちな話しだけれど、無理矢理名前を呼ばないからセリフ回しがおかしかったり、展開のさせ方が白々しかったりして、どうも安っぽさを感じるし、やはり演技力がね。
母ちゃんの変化もなんの切っ掛けもなく唐突で、それならそんな設定最初からいらないんじゃね?
つまらなかったとは言わないけれど…という感じかな。
ほのぼのして前向きになれる感じが良いですね 歌聞いてるだけでも良い...
ほのぼのして前向きになれる感じが良いですね
歌聞いてるだけでも良いような作品でした
【”JAYWALK”の元ボーカル、中村耕一が主演の”男”を務める、複数男女が”歌”を通じ、セカンドチャンスを掴み、再生していく様を温かい視点で描いた作品。】
ー JAYWALKの元ボーカル、中村耕一は今作の主人公の”男”と同じく2010年に薬物事件を起こし、一度音楽世界から身を引いている。
今作は、中村氏自身の経験も盛り込みながら、複数男女が”歌”を通じて、再生していく様を描いている。-
■人気ロッカーだった”男”(中村耕一)は薬物事件を起こし、執行猶予付きの判決を受け、全てを失い”或る土地”の風呂無し家賃3万円のボロアパートに越してくる。
そして、彼は清掃会社に勤め、簡素な日々を送る。
だが、ある日、隣室に母(高岡早紀)と住む会社の同僚の”女”(遥海)の歌声を聞き、且つてバンドのプロデューサーをしていた男(竹中直人)に、彼女の歌を聞いてくれと、頭を下げる。”女”の歌声に同様に惹かれたアシスタントのモチヅキ(岡崎紗絵)のサポートも有り、”女”は徐々にチャンスを掴んで行く。
◆感想<Caition!内容に触れています。>
・今作は、愛知県民であれば直ぐに分かるロケーション満載である。
20年以上愛知で続く「ぐっさん家」の山口智充さんも、清掃会社の同僚の寺田として”男”と”女”を支える一度家族を失たが故の好人物を演じている。嬉しい。
だが、寺田はある日、早逝してしまう。そこに駆け付けた息子の複雑な表情。
・物語は、分かり易い。
”男”や寺田達、一度は人生から”脱落した人達”が、気分にムラがある母を支える”女”の歌声に惹かれ、”脱落者”から再生していく様を描いている。
・プロデューサーの男を演じる竹中直人さんや、”女”の母を演じる高岡早紀さん。そして、出番は少ないがアパートの大屋を演じる麿赤児さんの演技が、作品を支えている。
因みに、中村耕一さんは演技は初だそうであるが、歌声は流石、抜群である。
・冒頭、裁判官(秋野暢子)が”男”に言い渡す”貴方の歌に励まされた人たちを裏切った。けれども、私は貴方のファンです。頑張って下さい。”という台詞の前半も、実際に中村耕一さんが、裁判官に言われた言葉だそうである。
<”女”は”男”と東京に行きたいと、プロデューサーの男に伝えるが、”男”はそれを断る。
だが、”女”は名古屋の老舗ライブハウスで満員の観客を前に見事な歌を披露し、自信を深めて行くのである。
今作は、一度は人生から”脱落した人達”が、セカンドチャンスを掴み再生していく様を、温かい視点で描いた作品なのである。>
ミュージックビデオ!?
シンガー二人の共演にミュージックビデオを映画館のシステムで観ているよう。中村耕一は当然として、初めて聴く遥海の歌唱力は絶品。監督の作詞したオリジナル曲もライブハウスでビール飲みながら聴きたいですね。
ミュージカルなら、もっと歌を・・・ ドラマなら、もっと深堀りを・・・
初めに、遥海さんの歌は、素晴らしいです。彼女の歌を聴きに行くだけでも価値があると思います。古いアパートとか極めて日本的な景色と、スケールの大きい英語の歌のミスマッチは、なかなか耐えるのが難しいので、目をつぶって、ひらすら歌を聴いていたいと思うぐらいです。
なので、ミュージカルに徹することで、彼女の歌を、もっといろいろと聴きたかったし、彼女と中村耕一さん以外の出演者も、歌える役者さんで揃えて、歌で魅了する映画にしたほうが、良かったと思います。
ミュージカル的な要素はあっても、あくまでドラマというのであれば、もっとストーリーに深堀りが欲しかったです。主人公が、たまたま職場が同じで、たまたま部屋も隣同士になった怪しいおっさんに心を開く過程も、面倒な母親から自立を決めた過程も、深堀りがないです。省略しすぎかも・・・
その怪しいおっさんが、娘さんに会う最後の場面も、物語に深掘りがないなら、いらないと感じました。
両方の複合的なところを狙って作った映画なんだと思いますが、結果的には、どっちつかずで、ちょっともったいないかも・・・
まるでミュージカル映画
曲もよくアトモスなどPLFで鑑賞するともっとこの作品にのめり込むと思います。映像も決して綺麗では無いところが本人の心情を表現されており良かったです。音楽を通して2人の人生が変わっていく姿に自分にも自信がつきました。ストーリーは所々不自然な点はありましたが、音楽が好きな方に是非見て欲しい作品です。
所々攻めててビックリな名古屋愛に溢れる作品
J-WALKの人をどんな感じに活かすのかな?と思い鑑賞しました。彼の人生を活かした等身大の良い役だったと思います。ロケ地は名古屋のいろんなところで、キャストも縁のある方ばかりの落ち着いた映画でした。
人が決断するきっかけ
日比さんの映画はいいですね。前作の「名も無い日」も良かったです。
今作もTV塔前の池でのダンスシーンは、名古屋人ならここを舞台にしたか!と思います。
他に良かったと思った点を2つ。
・いつどんなきっかけで「男」役の中村耕一が再び歌うのだろうか?という点。
昔のファンのリクエストに答えて歌うことはできないだろうと思ってみていましたが、こう来たかという感じです。それをBGMにして焼香するシーンは良かったです。
・竹中直人にセリフで言わせた「心配する、守る」というのは「束縛」に繋がるというところ。「母親役」の高岡早紀の演技も、そして「女」役の遥海の決断も。
前向きになれる映画
「はじまりの日」というタイトルが実に合っている。この作品から、何歳になっても、どんな境遇になっても、一度や二度人生を誤ったと思ったとしても、いつでも〈はじまりの日〉にできるから諦めてはいけないという前向きなメッセージを受け取った。ミュージカルのように突然色彩や場面がファンタジー調になるシーンもあるが、同じくらい現実的で魂のこもった歌声が響く。バランスがちょうどよく、自然な演技と相まって最後まで引き込まれた。
全30件中、21~30件目を表示