地球は優しいウソでまわってる

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映画レビュー

3.5世界は崩壊しかけているのか?!

2024年4月14日
Androidアプリから投稿

この映画の主人公家族は間違ってもトランプには投票しないリベラル家族である。定職にもつかず大麻ショップ?!でアルバイトする一人息子を優しい目で見守るママはライターで、パパはセラピスト。ウサギのように野菜サラダばかり食べているヴィーガン一家だ。ママはライターの傍ら、インテリアコーディネーターの妹とホームレス・ボランティアなんかをしていて、一人息子が嫉妬するほどのオシドリ夫婦のはずだった...

しかし、妹と立ち寄った靴下ショップで、優しいパパがママが書いた新作ノンフィクションにダメ出しをしているところを、ママが偶然立ち聞きしてしまうと....「世界が崩壊しかけているのは分かるけど、この自己陶酔的な世界も私にとっては大切なの」と、励ましのため嘘をつき続けてきたパパをママはなじるのである。ここで私は、リベラルな人たちが家族や友人、移民たちマイノリティたちとの繋がりに異常なほどの執着をみせる理由が、少し理解できたような気がしたのである。

リバタリアンとは、国家による規制を最小限に抑えて人間の自由を阻害するものをなくそうとする考え方らしいが、裏を返せば、借金が極大まで膨らんでいるアメリカや日本では、もはや手厚い社会福祉を維持することが不可能になっているわけで、政府機能を民間に委譲する以外に手立てが無くなっているのである。岸田政権が行っている一連の政策には、約1200兆円にものぼる国債残高を背景に、日本が実質的な社会主義からアメリカのような市場自由主義へと本格的に転換せざるを得ない、やむにやまれぬ事情が裏にある気がするのだ。

このリベラルならびにリバタリアンを毛嫌いするトランプ支持派は、世界が崩壊しかけているにも関わらず、まだまだアメリカという国家に依存したいある意味甘えん坊なのであろう。“グレート・アメリカ・アゲイン”という実現の可能性が極めて低い夢をまだまだ見続けたい人々なのかもしれない。見かけはナヨナヨして軟弱そうであるが、アメリカの弱体化を正面から見据え、国家に頼らない自立的な生き方を目指している人々、それがリベラリストもしくはリバタリアンなのではないかと、ふと思い至ったのである。

国家にはもう頼れないと思っている人々が何を拠り所にするのかというと、この映画の登場人物のように、やはり家族であり友人なのであろう。その家族や友人たちが、励ましのためとはいえ嘘をつかざるを得ない状況に追い込まれているのも、また現在のアメリカという国の真実なのではないか。国家にも頼れない、家族や友人もウソばっかりであてにはできない。もはや自分自身以外に信じられる者が何もない状況をして、パパやママに「世界が崩壊しかけている」と言わしめたのではないだろうか。

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かなり悪いオヤジ

2.0単純?幼い?

2023年9月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

単純

夫婦もその子どもも自分の職業と向かい合い、自信ありつつ他者のコメント(感想、ほめ言葉、批判、無視、本心)に傷つき、という話。それぞれの人達の気持ちはわかる・・・かな?23才にもなる息子(マリファナなど売ってる店でバイトしながらシナリオライター目指してる)もその両親(母は小説家、父は心理学セラピスト)も子どもっぽくて馬鹿じゃないかと思った。主人公(小説家)とその妹夫妻もなんだか同じような感じ。妹はインテリア関連の仕事で、夫はなかなか売れない役者。互いの夫同士が結構仲良かったりしてる。その姉妹の母親はしっかりしていて娘達よりずっとクールで頭がいい感じがする。

主人公は小説家としてある程度(或いはかなり?)売れているようだがいまいち状態?そして彼女の夫は悩みごとを持ち込んでくる大事な顧客からあまり信頼されてないセラピスト。そして自分の顔にボトックス打てばいいかなと思ってる。妻が眉間にボトックスやってるから関心持ったんだろう。

いずれにしても二人は仲よく互いをわかりつつ、相手からの賞賛が欲しい人達。わかるけど甘い!と思いました。よくわからないけれど、何かあるたんびに夫婦でプレゼントしあうことが私には信じられない。なぜなら欲しいものは自分で探したり出会って自分で買うのが一番だと思うから。どんなに愛していてもその人からのプレゼントが自分の趣味に合うことはまずない。とりわけ有り得ない!と思ったのは、夫にカシミヤであれひたすらVネックのセーターを贈る妻の感覚。いい年した男にVネックは合わない!自分のプレゼントVネックを着ていない夫に気がつかないのか~!そんな基本的なことわからず何十年も夫婦仲良くってよくわからん!もっと早い段階で正直というかざっくばらんに話せや~!と思いました。この映画のポイントは愛するパートナーに自分の気持ちを言わない&言えないこと。相手を傷つけたくないから&自分も傷つきたくないから。そもそも自分の小説初稿だか最初の段階から小説家でない夫に読んでもらってるってことが信じられない。でも時間がたつとなんだか上手くいく・・・かー!夫の目の下、絶対に変!そんなセラピストからセッション受けたくないわー!

セラピストとか小説家とかインテリア・アドバイザーとか役者とかってウッディ・アレンの世界みたい。でもウッディ・アレンはもっと辛辣で苦くて意地悪で甘くない!

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talisman
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