「あぁ、イラン、アフガン、パキスタン…」カンダハル 突破せよ shantiさんの映画レビュー(感想・評価)
あぁ、イラン、アフガン、パキスタン…
紛争地区のややこしさをアメリカというかCIAの目線で描いた秀作。国家意識よりも自分たちの集団、部族の利益不利益で行動し、そこに金が絡み、プラス殺された殺したの感情が強烈に入ってしまって、全く収集が付かない神にも、人にも見放された不幸極まれない国、土地の悲惨なストーリー。アクション作品を建前に本音はイスラム地区の複雑さを利用した西側の参入が描かれている。所謂、武器商人とそこに投資する投資家たちの莫大な富を得るためのネタバレ作品でもある。生き延びたジェラール・バトラーよりも犬死にした俳優たちに鑑賞者としての目線は止まる。昨今の映画は強烈なメッセージを伝える。この作品はその最たるものだ。平和を夢物語や絵空事にしてはならない。平和にならない限り、地球という星が終わってしまう。私たちは積極的に考えをあらため、そのための行動をすべき、フェーズに入っていることをこの作品から学べる。
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