「敵中突破四百マイル」カンダハル 突破せよ シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
敵中突破四百マイル
題名に偽りなしの敵中突破のシンプルでストレートなアクション映画です。冒頭からイランの核施設破壊工作の緊迫感あるシーンから始まり、その後、身元がバレてからの逃亡劇が迫力満点です。奇岩が並び立つ砂漠のシーンも魅力的だし、暗視スコープ越しのモノクロ画面での銃撃戦やバイクに乗った相手との一騎打ちなど,アクションにも工夫があって、いい感じです。イラン情報部やパキスタン情報部、タリバン、アフガン軍閥と、どっちを向いても敵ばかりの孤立無援の中で、アフガン人通訳との友情や現地のフィクサーの援助などのドラマもジーンときます。単純に敵味方とせず、敵側の事情や家族について描いているのも好感が持てます。とは言え、中東の地理や勢力図をある程度理解してたら、もっとおもしろくなったかも。役者では、ジェラルド・バトラーのタフガイ振りがカッコよかったです。ナビド・ネガーバンも味のある演技でした。
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