「キレイに撮った艶笑譚」春画先生 Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)
キレイに撮った艶笑譚
春画の現物も出てくる以上、ある種のアート映画の部分もあるから、あまり下品には撮れず、谷崎的なドロドロにはできなかっただろうし、それを期待すると、そもそもの真面目な春画研究という前提が崩れてしまう。だが、最後がアレかなあ、ちょっとバタ臭いなあ、という感じは残る。だから笑いは少ないが、いわゆる艶笑譚的な、肩の凝らない大人のエンターテイメントと考えれば合格点だろう。女優はそれなりに体も張った力演もしているので、その度胸は買う。
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