「ニモーナは女の子じゃない」ニモーナ TK_Filmさんの映画レビュー(感想・評価)
ニモーナは女の子じゃない
映画.comの公式の説明がニモーナのことを「少女」と呼んでる時点で、商業的にも娯楽的にも文化的にも道徳的にもマイナスでしかない(笑。ひどすぎるので映画.comには訂正してほしい。
女の子でも男の子でも人間でもないニモーナが、どれほど素晴らしいか、この映画を見るとよくわかる。ニモーナはとても辛い思いをしたけど、受け入れてくれるバリスターがいるから自分らしく前に進めたのだと思う。それを「女」と呼んではばらかない映画.comもレビュワーも、ニモーナの絶大な力の前で滅ぼされてしまえ。
原作漫画は昔、Webで無料で公開されてたから全部読んだことがある。よく覚えてないけど、漫画からはだいぶ違った設定・ストーリーになっていると思う。でも漫画でもニモーナは人間じゃないしバリスターもアンブロウシウスもゲイだ。漫画でもアニメでも、複雑で魅力的な登場人物たちから目が離せないし、共感して応援してしまう。この体験こそが、漫画やアニメから離れた自分たちの現実の中で、「自分とは違う人」に対して拒絶せずに理解を試みる基礎になるのだと思う。そういった意味で、こういうアニメを子供に見せるのは非常に大事なことだし、大人だってスルメみたいに何回も噛みしめて意義を深めていくべきだと思いマス。
あと別にニモーナが女の子じゃないこととか誰がゲイかとか、そういう情報がネタバレだとか思う人はちょっと落ち着いた方がいいと思う。
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