劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:のレビュー・感想・評価
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すっきりスリム化
TV作品は全話視聴済みで劇場版のオリジナル映像を楽しみに初日の夕方会社帰りに視聴。
バンドメンバー4人の絡みをメインにチケットの時以外の家族のシーンやメンバーの家庭訪問の話等々すっかりすりおろしてタイトル回収のシーンまで90分にまとめたホントの総集編。
冒頭はオーディション前の練習後のぼっちちゃんと虹夏ちゃんの自動販売機の前の会話から始まりオープニングから劇場版オリジナル映像(だと思う)で結構その後も新映像を期待したんだけど後は殆どTVと一緒。演奏シーンの追加を期待したけど無かったんで-0.5点かな。
重要なぼっちちゃんが作詞に悩んでリョウに相談するシーンや酒飲みのおねえさんと出会って路上ライブのシーンはちゃんと残してありました。
また、ライブハウスのバイトのシーンや撮影のために下北沢を散策するシーンはセリフ無しの結束バンドのBGMで飛ばすのはウマいと思いました。
何故か知らないけれど、最後のライブハウスの2曲目の演奏では(判ってるんだけど)目に水が溢れてきたんだよね。判ってるんだけどね。
Reの様子だとReReでの演奏シーンの追加も無い様なので観に行くかは検討中。
でも観に行くんだろうなぁ....
これは「結束バンド」としての新調作品
テレビシリーズは視聴済み。何周もしたほど好きな作品。
アルバムも購入済みで、かなり聞いている。
とはいえ、いくら傑作といえど12話のアニメを、サブスク全盛のいつでも観られる時代に劇場版総集編、それも前後編でする必要はどうなのかと疑問に思っていた。
楽曲が熱い作品であることは間違いないのだが、技術面や精神面で未熟な高校生バンドのできあがりというテーマもあるので、あまり上質すぎる音響で「上質」を聞くのも浅い解釈ではないか、解釈違いを起こしそうだなと…
杞憂であった。観てよかった。観るべき作品だ。
この前編で、12話中の8話終わりまでをかっ飛ばす。
夏休みのお家ご招待回などはまるごとカットされているが、
・新OP(新曲)
・ED(新曲)
・全編に渡ってちょくちょく新規追加シーン
が挿入されており、同じシーンでもぼっちちゃんの独白が抜かれていたりなどして、一つの90分でまとまる映像作品として新調されている。
いわゆるきらら作品の「日常系」のパートを削って、コメディ成分をやや減らし、メンバー4人がだんだんと真剣になっていくバンドものとしての軸を強調。
後々思い返せば、劇場総集編の告知画像は4人が横並びであり、キャッチコピーは「私がバンドをやってる理由。」……と、「決してぼっちちゃんが主役とは言っていない」のである。テレビシリーズでは無自覚なロックモンスターであるぼっちちゃん成分偏重、それをリードとする構成だったが、この劇場版は4人がそれぞれに主役(4人で1つの結束バンドが主役)という意図的な再構成・ややパラレルみさえ感じる新調バージョンだ。
例えば、12話構成ではわずかなスパイス&お約束の流れでしかなかったオーディション回が、相対的に長尺の扱いになったことで意味的な厚みを持たされている。
この劇場版の構成とトーンでは、星歌店長の「お前たちがどういうバンドか、わかったから」というのは、それぞれの個性を認めたセリフではないだろう。
ギターが逃げ、その代役として即席で連れてきたギターは完熟マンゴーの段ボールを被って姿を見せず演奏し、皆おしなべて演奏は下手……という12話構成ならアリなコメディタッチの衝撃デビューも、この劇場版では「あんな遊び気分でバンドしているつもりなら、(本人たちのためにもならないから)もう立たせる気はない」という気配が滲む。
あれは恥ずかしいことなんだぞ、お前たちは人からお金をもらってモノを発表するという実は真剣味が必要な場に、許しを請わずに言い訳せずに上がる気はあるか? という星歌の厳しい優しさが伝わる構成となっていたと感じた。この課題は、ぼっちちゃんメインだと「勇気を出して普段通りに演奏できればクリアできる」程度の課題だが、リーダーである虹夏メインで聞けば、バンド活動はお前にとってどの程度のものなのか(他のメンバーの甘えをどう許すつもりなのか?)という精神性を問われている、重たい問いかけになる。劇場版では尺を調整することでそれが達成されているのだ。
テレビシリーズでは「本物ロックモンスターぼっち+本物ではない他3人」という構造(OPでも、1人と3人は一度も同じステージで演奏していない)がぐりぐりと万力のようにねじこまれており「ぼっち・ざ・ろっく」は決して「結束バンドの話」がメインではなかったが、劇場版では調整の結果「ぼっちちゃんの記録」ではなく「ぼっちちゃんを含む結束バンドの記録」として微妙にベクトルをずらした、パラレルなパッケージングになっている。新OPで一瞬だけある、過去にお父さんが押し入れに練習場を作ってくれてるシーンを入れた意味も、「結束バンドはみんなの産物」という意味合いからだろう。
最小限で準最大の効果。すごい。すでにできあがったお惣菜の盛り方を変えるだけで、ここまで風味の違う料理を作れるものか。
初見の人にもそうでない人にも感触はいいだろうし、12話を浴びてさらに解像度を上げたいと思わせる導入にもなっている。つくづく、このシリーズは頭脳部も実行部もチームが強い。
音響面は立川シネマシティの極音上映で聞いたが、ライブハウス感があってよかった。
とはいえ一番満足度が高かったのは、本番ライブ回での各パート噛み合っていない『ギターと孤独と蒼い惑星』の下手バージョン。サントラに未収録なのでこれを良音響で聞けて、音楽音痴な私でも「ああ、各パートが微妙~にずれてて全体的にかなりひどい…」と理解できたのは収穫。前述の「人前で発表する怖さ」が迫ってくる内容で相乗効果を感じた。
そしてテレビシリーズではこのリカバーにぼっちちゃんが独白とともについに両目開眼、猫背のまま虎になるあのシーンが来るのだが、なんとその独白が抜かれている。渋すぎる。劇場版でのライブは「ぼっちちゃんの話ではない」からだ。「結束バンドの話」だから、ぼっちちゃんの個人リカバーが強調されず、4人が積み上げてきたものが発生させる必然としてシーンに組み込まれているのだ。わかる、めっちゃわかるけど、やりたくても、やらしてくれって言っても通るかよ、通すやついるのかよって感じ。制作の視座が高すぎる。ロックすぎる。
ここからやや余談的。
本シリーズはメタ的な視点で見てもロックな精神性の塊である。
露出はない、エロもない、百合やすれ違いもない、狭義の天稟すらもない(ぼっちちゃんは3年間毎日6時間弾いてきた努力の人である。そういう意味で広義の天稟はあるが)、水着回もないダンスシーンもない胸や体重を気にしてる子もない美少女回転寿司もない……お約束のきららジャンプですら「ストーリー中のアー写であるから、OPにも入れといた」と言わんばかりの斜に構えた無骨具合。
あるのは友情と、若き日々の苦しみと喜びだけである。ハーレムでもシ〇バニアファミリーでもなく、1990年代の「仲間」を何よりも欲したヤングアダルトの文脈だ。
芳文社がけいおんや他社ゆるゆりのヒットにより生み出したきららシステム、それに乗ってないヒット作は実は同社ゆるキャン△で達成されている。ゆるキャン△もぼざろも「特定のジャンルが好き、というわけでもない人たちにまでヒットしている」のだ。きららシステムを超えて一般エンタメの文法に乗せても、女子を並べればすれ違いからのお涙絶叫罵り合いにしたがるセンスとは一線を画している。エンタメ界の古豪たちにとって「なんで流行っているのかまったくわからない…(自分たちが信じてきた流行る要素が全くなく、全然ダメと切り捨ててきた地味な要素でしか構成されていない。理解できるのは楽曲がいい、ぐらい)」と、足下をぐらつかせる作品になっていることは間違いない。それでこそロックである。箱から包み紙から皮も中味も骨も栄養成分まで、もう最高に全部がロックで一本の矢印となっている。ロックを題材とした、ロックなアニメだ。ロックミュージックならぬロックアニメ。
総集編後編は4話しかストックがなく、アニメ版を知ってる者からするとAパートで終わる文化祭回が山場になりきらないことはわかりきっている。おいおいどうするんだ、である。
しかしここまでロックなハートに溢れた本シリーズである。
絶対に、何かやってくれるだろう。
現代をして最強の作品であることは何も疑っていない。
その圧倒的な強さで、言い訳や惰性にまみれたすべての古いものや温いものを破壊し尽くし、本物の叫びだけが実現できる超絶の王道エンタメを見せつけてほしい。
総評としては☆4.5だが、ファンマインドとしては当然☆5。
総集編だけどすごく面白い‼︎
アニメは劇場版観る直前に全部観て、めちゃくちゃハマりました‼︎
総集編でしたが、すごく上手くまとめられていて面白かった‼︎
やっぱり終盤のみんなが自信を無くしている中で、ぼっちが演奏をはじめるシーンは感動‼︎
そのシーンを含めて結束バンドの曲を映画館の音響で聞くことができて良かったです‼︎
そして新曲も良かった‼︎アニメ第2期も観てみたいです‼︎
(観にいくのが遅くて入場者特典が貰えなかったのが悔しい…後編は早く行きたい‼︎)
月並みに輝け
TVアニメにハマって、原作もたくさん読んで、番外編やアンソロジーも読んで、ライブにも参戦して、のめり込みまくってるぼざろの劇場総集編。
劇場マナーもED仕様で紹介してくれてフフッてなりました。
どのような形で物語を再構成するのかというところに着目して観ていましたが、これは初見の人には優しい作りで、TVアニメや原作履修済みの人からすると演奏シーンの拡張だったり、視点の増やし方だったり、新規OPだったりと大満足なクオリティに仕上がっていました。
特典は前日譚の書いてあるエピグラフと色紙で、色紙はリョウでした。
前編なので多分あそこまでだろうなというところまでは予想は立てられていましたが、序盤を自販機の前でぼっちちゃんのバンドとしての目標を虹夏ちゃんが聞くシーンから始まるところから、この総集編良いもの始まるぞ〜と昂りました。
日常描写やカオスな場面は総集編ではだいぶ削られていました(まぁ総集編なのでそこは削らないと仕方ない)が、それでも絵本の世界が具現化したような場面や、よっぴさん熱演の金切り声のシーンはそのままだったので、これ劇場の大スクリーンで観れるんだ〜という謎の興奮がそこにありました。
劇中では流れなかった楽曲たち「ひとりぼっち東京」「ひみつ基地」をダイジェストと共に流す演出はとても好みで、見せたいシーンを見せつつ、大切な楽曲もアニメの中に取り込んでくれていて、最短かつ最善の組み立て方でこれまた嬉しかったです。
このダイジェストで気になったシーンがあればぜひアニメシリーズの方を…と勧められるのも良きです。
演奏シーンが追加であったのと、映画館での音響の強化が今作を映画館で観るべきだよなと思ったところです。
3人での結束バンド、オーディション、野外インストライブ、お客さんを前にしたライブハウスでのパフォーマンスと8話分まであるので演奏シーンも盛り盛りですが、どのシーンも音圧だったり細かな技術がレベルアップしていて、自分もベースを弾いてる身なので、手の動きだったり、振動なんかをしっかり体験できましたし、ここでギアが入るぜ!といったところでスタンディングしたくなるくらいにはライブの空間になっていました。
キャラクターもサクッといきつつも、どんなキャラなのかというのが分かりやすく提示されていたなと思いました。
ぼっちちゃんは陰キャ少女、虹夏ちゃんはまとめ役&貴重なツッコミ、リョウは草食べる変人、喜多ちゃんはとっても明るい子と4人にそれぞれ興味を持つシーンがありますし、これまた気になったら原作やアニメシリーズへという誘導もできちゃいます。
きくりさんがなんか酒飲みだけど真っ当な人に描かれていたのは笑いました。もっとヤベェシーンがアニメにはあって、更に混沌としてるのが原作にあって、これぞ幸せスパイラル。
結束バンド久々の新曲の「月並みに輝け」「今、僕、アンダーグラウンドから」の2曲ともブッ刺さりまくりました。
樋口さんと音羽さんのコンビでの「月並みに輝け」のこれまでを辿るような歌詞や音楽、そして出会うまでの4人と現在進行形の4人の対比が描かれた新規映像に速攻で目がやられました。
ゆうほさんが手がけた「今、僕、アンダーグラウンドから」はゆうほさん色全開のアッパーチューンでアガッたテンションを更にエンドロールで上げてくれるものですから情緒が大変でした。
後編も益々楽しみですし、文化祭でのあの演奏が聞けるってだけでもう泣いちゃいそうです。
1年前に聖地巡礼しましたが、またあの光景に会いに行きたいなぁってなりました。
いいねくれー!by承認欲求モンスター
鑑賞日 6/8
鑑賞時間 10:35〜12:20
座席 N-10
やっぱいいな! 劇場で見ると尚のこと熱い!
総集編かぁ、、、とか思ってみてみればすごい良かった!
忘れているところも結構あったので新鮮な気持ちで見ることが出来たし、まとめ方がすごい上手い!
日常回もかなり笑えるし好きだけど、その辺りをすごい上手く省略して前編だけでも綺麗にまとまっている!
初めての人でもある程度の情報があれば楽しめるんじゃないかな?若干はきついところがあるかもだけど。
総集編として、とても完成度が高く映画で見るライブシーンは圧巻。時短で進んでいくところも後ろで音楽が流れているので見飽きずに楽しめる。とても良かったです!
後編も楽しみです!早くみたい!ぼっちちゃんガンバ!
『あのバンド』を聴きに行こう
それだけの価値がある総集編。
よくまとまっているし、初見の方でも楽しめるはず。
だが、ディープな結束バンドファンこそ、
ただの総集編と侮らず、シアターに足を運んで欲しい。
いくつかのシアターで鑑賞したが、
やはり109シネマズプレミアム新宿は極上の音響空間。
『あのバンド』の冒頭、ぼっちソロの立ち上がりは圧巻。
しばらく鳥肌がおさまらなかった。
ぜひ極上の3分半を、新宿で体験してみて欲しい。
正しく「総集編」で既存ファンも新規さんも楽しめる
まず裏切られた点(マイナス面)から書きます
1.映画となるにあたってアスペクト比が変わって、引き伸ばされた部分にテレビ版と違う描写が沢山あることを期待していましたが、アスペクト比はそのままでした
2.テレビ版で省略されていた初ライブの「三曲目」が演奏されることを期待していましたが、ありませんでした。
3.どうしようもありませんが、総集編なので大好きなシーンが複数がっつり削られている。
残りは期待通りもしくは期待以上の点です
1.ストーリー構成上、虹夏が完全に主役級の存在になっていて虹夏ファンには嬉しい。単純にかわいい。個人的にはこれだけでもうお金払う価値がある。
2.同じ内容でも話の並べ方が変わるため見せ方が異なる
3.細かく間違い探しのように変わっている箇所があり、それを見つけるたびに楽しめる。(テレビ版を何度も繰り返して見た人ほど楽しめるかもしれない)
4.新曲が刺さる。この作品にとって、特に映画館の音響設備で曲の出来がどれほど印象を変えるかよく考慮されている。
5.特典が豪華。色紙と小冊子漫画は素晴らしい。(色紙はぼっちちゃんでした)
6.テレビ版の素晴らしい伏線回収がそのまま引き継がれている。
こんなところでしょうか。
総じて良い面のほうが多くたっぷり楽しめました。先に挙げたマイナス面の1.2どちらかがクリアされていたら☆5になる、限りなく☆5に近い☆4です。
新規要素の極めて少ない総集編ではあるのですが、既存のファンも、この映画が入り口となる人も、どちらも楽しませる内容で秀作だと思います。
もちろん続きも見に行きます!
心配だ
総集編、再編集というべきか。
本放送では流れなかった曲、ヒミツ基地、ひとりぼっち東京
が劇場で聴けたのは良かった。
虹夏からの問い掛け、ぼっちがバンドやる理由は から始まる物語。
後編も楽しみなんだがあと四話分しかエピソードが無いからほぼ全部が学園祭の話なのか。江ノ島の話はまるまるカットかも。
心配なのはこの総集編を作ったのは2期の製作遅れで熱が冷めるのを防ぐ為ではと。
ただ不満な点は公開劇場数がやはり少ないことか。
130スクリーンと聞くが順次公開でも良いので、もっと公開して広めて欲しい。
アニメ8話、スターリーでのライブまでを90分に編集した総集編。 必...
アニメ8話、スターリーでのライブまでを90分に編集した総集編。
必要なとこを上手く切り取って作ってるなーと思いました。
本編で使われていないアルバム曲を使ってたのは良かった。
当日のsnsでエピグラフと総集編の評価がかなり良かったので急いで予約してみました。
総集編なのでわかってたけど、OP以外では新規カットなさそうなのが残念。
最近アニメ見返した人には物足りない感じになるかも……?
しっかり総集編してました!
6/9に観に行ってきました〜。抽選は外れてしまったのでライブビューイングやってるところならどこでもいいや〜とおもってとりあえず上映してる映画館行ってきました。私用でレビュー書くの遅くなってしまいましたが覚えてる範囲で書いていこうと思います、参考になれば幸いです。編集はうまくつないでいて必要なところはそのまま流し必要ないところはカットする、のが普通だと思うのですが必要なところをカットしてしまっているため、楽しみ半減という感じです。とくにテレビ版でやってたダムのシーンは総集編版として違うダムとかでてくるのかなとか期待してたのですがまさかのカット!されてて非常に残念だったのを今でもよくおぼえています。(ある意味ではカットが正しい編集なのかもしれないけど)どこまで前編で流すのかな〜っとおもって見てたらテレビ版の第8話までやってくれたので自分的にはすごく嬉しかったですし作る側としてもここまではやっておきたいという意気込みも感じるような編集をしていましたが、見る側にしてみたらやはり後半に残しておいてもよかったかなと思ってしまいました。なぜなら映画2時間という枠の中で最後のほうまでみる側としては集中力と体力が続くかという問題があり、後半1発目でここから入ってくれたほうが後半はみやすかったかな〜感は否めないですね。たしかに編集上でもあそこで前後編切るとしたらあそこしかないとはおもう、個人的には好きなシーンやってくれたので万々歳ですからよいのですがでもとはいってもTV版を劇場の大きなスクリーンで観れたのだから総集編といえど嬉しいものです。次はTOHOさんの轟音で見ようかな、あとライブビューイングで声優さんたちが全国に向けて見えてますかー?とか言ってたけどしっかり見えてましたよー
総集編としてとても良い
まず大前提今回の映画はあくまで総集編として公開されているので新規シーンがない等は今回の映画を見る前にちゃんと内容確認したのか?と思う
それに新規OPなどがあっただけでもかなり見る価値があると思う
そしてもちろん劇場によって差はあると思うがライブシーンはとても良かった。やはり劇場の音響で聞くとライブシーンは臨場感のあるものになり実際にアニメのライブ会場にいるかのような空気感になれた。
グダグダとして客を飽きさせることのないように物語に関わってこないギャグシーンなどはバッサリ切られていた。
ただ物語に関わって来るようなシーンも1部カットがあったのでそこは少し残念だった
とは言え劇場で見るとこの作品はまた一味変わった感想になるので後編も期待したい。
オープニングとエンディングにグッとくる
物語自体は、後編同様特段の変化もないのですが、個人的にオープニングによってぼっちの解像度が上がったような気がしましたので、今更のように投稿しました。
物語冒頭(アバン)で、いきなり物語は中盤辺りのぼっちと虹夏との会話から始まります。そこで虹夏はぼっちに、どうしてバンドをやりたいのかを聞きます。そこで、映像は一気に中学時代にギターを上手くなることを誓った時に戻るのですが、私はここで、図らずもグッときてしまいました。私としては、ここはまさに後藤ひとりのパーソナルをたった数秒で表現した場面に思えたからです。
私は、テレビ版を観ているため、この後にどのようなことがあったのか、また、この時に彼女が何を考えていたのかも知っているのですが、確かこの時に彼女が実際に口に出したのは、父親にギターの在り処を質問したということだけだったように覚えています。家族は、部屋の外から、鏡に向かってギターを構えているぼっちを眺めているだけ。つまり、あの世界の誰も、どうして後藤ひとりという少女が一日六時間も練習するほどギターにこだわることになったのか知らないのではないかと思いました。加えて、映像が再び虹夏との会話に戻った時にも、ぼっちは俯くばかりで自分の考えを言いません。
テレビ版を観ていて思うのは、恐らくぼっちは今まで自分の意見を言いたくても自分が納得できる言語化ができず、いつまでも「私が何か発言して良いのか」ということばかり考えては自己否定し、妄想に逃げるということを繰り返していたのではないかな、と思いました。要するに、この時点でぼっちは、そもそもの生き方が孤独に生きるようにできているようにすら思えてしまい、個人的に大変切なくなってしまいました。
何故なら、そのような彼女の問題は、何かしらの外的要因(家族関係や友人関係、外的障害等)のような、所謂「仕方ない」と誰もが理解を示せるものではなく、ひどく内的で病気とも言えずないレベルの、所謂「努力不足」と揶揄されるような類のものです。しかし個人的にはひどく重大で切実な性格的特性あると思ったからです。それは、彼女自身、絶対にどうにかしたいだろうし、一方で直したいと思えば思うほど空回り、彼女が思い描く理想からは遠ざかるものでもあるとも思え、事実、これまでの彼女は孤独に頭の中だけでアリーナを満員にしていたのだと思います。
と言った感じで、とにかくぼっちはこれまで誰にも自分の意志を示したことはなかったと思うのですが、もう一つ、何となくですが、ぼっち自身も自分がどうしてここまでバンドにこだわっているのか、ちゃんと言語化できないのではないかな、とも思いました。まず、ぼっちはいつも焦ります。他人に否定されることをひどく恐れるあまりの思考回路なのでしょう。その結果、上記したように空回っていると思うのですが、行動が混乱する人は、大抵の場合は思考も混乱しています。つまり脳内ですら上手い言語化ができていないことが推測されます。結果、上手く周囲に自分の言葉を向けることができません。しかも、テレビ版のアバンで幼少期のぼっちは斜に構えて周囲から遠ざかったのではなく、「自分が入ってよいのかな」という、「自分=異物」のような考え方で動けなくなっていましたので、その頃から、彼女にとっての思考回路は「自分は異物」だということが推測できます。しかもその異物は「特別」というポジティブさではなく「邪魔者」というネガティブさによってコーティングされているように思えるので、まるでセルフ人種差別をしているような状態なのかも知れません。結果、ぼっちの行動理念は「自分がどうしたいか」ではなく「周囲が自分をどう扱うか」となり、人生の主体性が喪失された状態となっているのように見えます。それらを鑑みると、ぼっちはこれまでの人生で常に周囲を主体にして生きてきており、自己実現というもの(所謂「大きくなったら~」の具体化)すらまともにやっていないのではないか、心の中で描いたアリーナですら「分かりやすい成功した自分」としてしか考えていないのではないか、と思いました。
個人的に、ぼっちがそもそも求めていたもの(人生の主題)は何かと考えると、中学時代ギターを志す切っ掛けでもある、テレビでバンドマンが言っていた「陰キャでもバンドはできる」的な発言からしても、ギターを上手くなりたかったことではなく、単に誰かと一緒に何かをやって存在を認められたかっただけだと思うのです。それが、上記のような、思考が上手くまとまらない特性を有している可能性を考慮すると、何となく、そこも実は良く分かっていなくて、だから、虹夏にも何も「言わない」以上に「言えない」ところもあったのかな、とか思ってしまいました。実際は、人並みに存在を肯定して欲しいだけでも、上手く言語化して気持ちを伝えられないだけで、そう見られてきた15年間だったのかも知れません。
などと、冒頭の回想シーンを観た時に一気に流れ込んできた気持ちを長々と記載してしまいました。とにかく、上記のような理由で個人的にこのオープニングは、人に上手く自己表現できないぼっちの人生そのものを体現したもののように見えてしまい、ものすごく切なくなりました。
また、直後に流れるオープニングやラストに流れるエンディングは、テレビ版のような「世界にぶちかませ」的な外向的かつ上昇的なテーマから一転して「自分は何やってんだろう」と急坂を全速力で掛け降りるかのような内的でシリアスな路線に変わった印象に映り、孤独と自分への失望、それでも誰かに認識してもらいたいという、ありふれているけれど満たすのは実に難しい欲求を示しており、個人的にギャグ少な目になった前編を上手く表していると思いました。坂を下っていても進んではいるのがいかにもこの作品らしいな、とも思いました。
以上となります。長文失礼しました。ご拝読いただき、ありがとうございました。
映画館の音響で結束バンドの曲が聞けるというだけで価値がある
総集編というだけあって結構シーンはカットされてる。風邪引け風邪ひけの歌がカットはちょっと寂しい
結束バンドの音楽をバックにダイジェスト的な感じでシーンが流れていく感じ
でもこれが音楽がいい感じにぼっちちゃんの心情にマッチしていて見ていて退屈しないのがいいところ。音楽の力は偉大
個人的にはひとりぼっち東京が流れる所が好きやね。そしてやはりギターヒーローとして冷え切った観客を惹きつけるシーンが最高にかっこいい。
最近は若い子が頑張ってるの見ると涙が出てしまうな……
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