「月並みに輝け」劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re: ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
月並みに輝け
TVアニメにハマって、原作もたくさん読んで、番外編やアンソロジーも読んで、ライブにも参戦して、のめり込みまくってるぼざろの劇場総集編。
劇場マナーもED仕様で紹介してくれてフフッてなりました。
どのような形で物語を再構成するのかというところに着目して観ていましたが、これは初見の人には優しい作りで、TVアニメや原作履修済みの人からすると演奏シーンの拡張だったり、視点の増やし方だったり、新規OPだったりと大満足なクオリティに仕上がっていました。
特典は前日譚の書いてあるエピグラフと色紙で、色紙はリョウでした。
前編なので多分あそこまでだろうなというところまでは予想は立てられていましたが、序盤を自販機の前でぼっちちゃんのバンドとしての目標を虹夏ちゃんが聞くシーンから始まるところから、この総集編良いもの始まるぞ〜と昂りました。
日常描写やカオスな場面は総集編ではだいぶ削られていました(まぁ総集編なのでそこは削らないと仕方ない)が、それでも絵本の世界が具現化したような場面や、よっぴさん熱演の金切り声のシーンはそのままだったので、これ劇場の大スクリーンで観れるんだ〜という謎の興奮がそこにありました。
劇中では流れなかった楽曲たち「ひとりぼっち東京」「ひみつ基地」をダイジェストと共に流す演出はとても好みで、見せたいシーンを見せつつ、大切な楽曲もアニメの中に取り込んでくれていて、最短かつ最善の組み立て方でこれまた嬉しかったです。
このダイジェストで気になったシーンがあればぜひアニメシリーズの方を…と勧められるのも良きです。
演奏シーンが追加であったのと、映画館での音響の強化が今作を映画館で観るべきだよなと思ったところです。
3人での結束バンド、オーディション、野外インストライブ、お客さんを前にしたライブハウスでのパフォーマンスと8話分まであるので演奏シーンも盛り盛りですが、どのシーンも音圧だったり細かな技術がレベルアップしていて、自分もベースを弾いてる身なので、手の動きだったり、振動なんかをしっかり体験できましたし、ここでギアが入るぜ!といったところでスタンディングしたくなるくらいにはライブの空間になっていました。
キャラクターもサクッといきつつも、どんなキャラなのかというのが分かりやすく提示されていたなと思いました。
ぼっちちゃんは陰キャ少女、虹夏ちゃんはまとめ役&貴重なツッコミ、リョウは草食べる変人、喜多ちゃんはとっても明るい子と4人にそれぞれ興味を持つシーンがありますし、これまた気になったら原作やアニメシリーズへという誘導もできちゃいます。
きくりさんがなんか酒飲みだけど真っ当な人に描かれていたのは笑いました。もっとヤベェシーンがアニメにはあって、更に混沌としてるのが原作にあって、これぞ幸せスパイラル。
結束バンド久々の新曲の「月並みに輝け」「今、僕、アンダーグラウンドから」の2曲ともブッ刺さりまくりました。
樋口さんと音羽さんのコンビでの「月並みに輝け」のこれまでを辿るような歌詞や音楽、そして出会うまでの4人と現在進行形の4人の対比が描かれた新規映像に速攻で目がやられました。
ゆうほさんが手がけた「今、僕、アンダーグラウンドから」はゆうほさん色全開のアッパーチューンでアガッたテンションを更にエンドロールで上げてくれるものですから情緒が大変でした。
後編も益々楽しみですし、文化祭でのあの演奏が聞けるってだけでもう泣いちゃいそうです。
1年前に聖地巡礼しましたが、またあの光景に会いに行きたいなぁってなりました。
いいねくれー!by承認欲求モンスター
鑑賞日 6/8
鑑賞時間 10:35〜12:20
座席 N-10