劇場公開日 2023年10月20日

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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価

全391件中、141~160件目を表示

4.5本物の「映画」ってやつはこういうものかと。

2023年11月1日
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1920年代のアメリカ、先住民と白人の話し、実話。
上映時間、3時間26分。長っ、、観に行こうかな、どうしようかな、といういつもの葛藤。
しかしそんな考えは一瞬の杞憂に終わり、本物の「映画」というものを全身に浴びて痺れた3時間半、いや、体感1時間半。
まずこれが実話だったという事が驚きだが、言われてみれば歴史はこのような事が世界中にたくさんあったのだろう。もしかしたら近代でも未だ行われてるのではないかとも思った。

デニーロ、ディカプリオの顔面演技は円熟味の極みに達しており、永遠に観てられるほどの迫力。
80歳を超えた監督とは思えない画面の迫力と、恐ろしいほどにゆっくりと流れて行く時間軸に対するその不思議なスピード感、テンポは終わってみればスコセッシの術中にハマり、見事に陶酔してしまった。

そして地味にエンドロールが、もしかしたら過去イチに痺れてしまった。エンドロールに於いてこんな表現が可能だったのか、と暗い劇場の中でただただ感動してしまった。これに関しては音響の良し悪しが影響するので、是非音響設備の良い劇場をオススメします。(※私は信頼と安定のTOHOシネマズ六本木で鑑賞)

誰もが観て、RRRのように面白い!となる映画では無いかも知れませんが、これこそが映画にして後世に遺すべきフィルムだと思いましたし、映画好きの人には間違いなく劇場で体験して欲しい、濃密な、ガチの映画体験を感じました。
私はこのガチ映画作品をとてもオススメ致します。

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MOON

3.0フラワームーンに招かれざる者

2023年11月1日
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 フロンティアスピリッツが原動力のアメリカ。そこに石油がある限り、何でもやります。国外の出来事は「アルゴ」を観るとして、国内は本作ですね。
 慈悲深い笑みを浮かべて、邪魔者は始末させる大悪党のいる町。王には逆らえない、でもそれ以上に、自分の欲に逆らえない小悪党。している事は、どちらも一緒ですが、小悪党に気持ちがなびくのは、きっと私も小悪党だからでしょうね。
 私は家族を愛している…。あれは、言い逃れでしょうか?。それとも、本心でしょうか?。その両方だった気もしますが、私としては、キングの家臣であり続けるよりも、勇気を出して、家族を愛する小悪党になってほしいと思いたいわけです。お金を愛する悪党と、ボスには逆らえないけど、家族を愛する悪党。どちらと暮らしますか?…って、どちらも嫌ですけどね!。
 もちろん、悪党には悪党の酬いがありますが、目先の欲に溺れるくせに、家族を愛する、その浅ましくもあり、健気でもある姿こそ、スコセッシ御大が描きたかったものか、と…。そういう意味では「タクシードライバー」より、ストレートな映画ですかね。デ・ニーロ兄貴は、相変わらず屈折してますけど。

「ゼア ウィル ビィ ブラッド」
 欲望の赴くままに、地球の裏側まで掘り抜きそうなヤバい石油王の一代記。「ギャング オブ ニューヨーク」でも、かなり危なかった、ダニエル・ルイスが、さらに危険!。本作と併せご覧下さい。

「J.エドガー」
 「キラーズ オブ…」の連続不審死事件。実際には分かっているだけで、60人近い不審死が起きたとか。オイルマネーに吸い寄せられたヒトの欲望が、歪んだフロンティアを作り出したみたい。
 この捜査に、FBIが関与していたようですが、そのFBIの創始者であり、初代長官だったエドガー・フーバー。さも正義感溢れる好漢と思いきや…。変態ディカプリオに、優しく包まれて下さい。これまた、要チェックです。

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機動戦士・チャングム

5.03時間半をしっかり釘付けにさせる厚みのある物語

2023年11月1日
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劇場で観た映画の中では確実にもっとも長い映画です。
とはいえ、テンポのいい、それでいて無駄のない展開で長さは感じさせません。主要キャストの演技は素晴らしく、物語もその帰結も圧倒的なものでした。
自らの欲望に忠実でそのために手段は選ばない男、その男に感化されて常に間違った選択をする男、その男を愛してしまい最後まで信じようとする女。
脚色されているとはいえ、これが事実であることが何よりも衝撃です。

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よして

4.0このコンビと予告編の雰囲気から、金まみれの「ウルフ・オブ・ウォール...

2023年11月1日
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このコンビと予告編の雰囲気から、金まみれの「ウルフ・オブ・ウォールストリート」みたいな作品を想像していたが、ちょっと違った。どう見ても悪人だと思わせるデニーロが、善人に見えてしまうほど淡々とした演技で作品を引っ張っていく。その雰囲気が恐ろしい。

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ghostdog_tbs

4.0208分楽しめました。🤗😃(o^^o)。

2023年11月1日
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時かけ

4.0家族思いな人非人への解像度高すぎ

2023年11月1日
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悲しい

知的

難しい

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せった

3.01920年代のアメリカ

2023年11月1日
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長いし 派手な気象手結が無いが 悪くない

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東條ひでき

4.0インディアンと白人

2023年11月1日
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 石油の発掘で富を得たインディアンとそれに目をつけた白人。
 キングの儲け話に乗ってやってきた甥のアーネスト。インディアンの娘と恋に落ち、結婚。でもこの出会いもキングの策略のように思える。後にアーネストは偶然出会って純粋に彼女が好きで結婚した、妻を愛していたと裁判で語っていたが、どうなんだろう、確かに愛はあっただろうが、愛だけではなかっただろう。
 キングが本当に悪いヤツだな。それに加担する周りの人間も悪いが。気の毒なモーリーだったが後に別の男性と結婚して、幸せになれたようで良かった。実際にあった殺人事件のようで、もともと居た先住民のインディアンに対して、白人って酷いことするよな〜。
 もともとはFBIの側からの脚本だったものをディカプリオの一言で犯人側を主人公に書き直されたらしいが、正解。ただFBI側からの脚本だとどんなだったのか?観てみたい。
 レオナルド・ディカプリオが、昔のようなカッコよさは無くなったけど、実年齢らしい脂ののったいい味が出てきている。やはり上手い。彼が出ているとやはり観たくなる。ディカプリオの怒っている演技はすごいっと思う。
 ただ今作、ちょっと長い、、、諸事情で3時間も寝られなかった寝不足状態だった事もあり、途中軽い睡魔に襲われた。不覚、、、。それと長い映画はトイレ休憩の為ハーフタイムが欲しいなあ。私の場合、3時間が限度かも😣

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アンディぴっと

4.0病み上がりに3時間超えを選ぶ自分はかなりドM

2023年10月31日
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知的

幸せ

久々にインフルエンザに罹りました😷
昨年の新型コロナに比べたらまだ堪えようはありましたが、それでもしんどかったぁ😭 熱下がりにくいし悪寒が治らない。頭痛も止まず食欲も無く、エライ目に合いました😩

漸く出歩ける様になって、
真っ先にスコセッシを選んだ私。
いや、ディカプリオかな❓
いやいやデニーロだからだよ。
兎に角この3人居たから、3時間超えても行かねばという使命も生まれ、朝イチで向かいました。

「ゼアウィルビーブラッド」を思い出す、オイルマネーに塗れた人々の物語。
オイルマネー自体はオーセージたちにあったが、そこに白人たちが暗躍し始める。

暗躍する白人のボス、デニーロ‼️
やっぱりこの人、登場するだけで全てを持っていく❗️
正に千両役者。

FBIが調査しに来た時、
「フーバーの命でやって来た」
とか言うのは、
「J・エドガー」との小ネタコラボか❓
気にしすぎですね😅

正直予想以上の事は起こらなかったが、
映画でしか観られないドラマ。
少なくとも、
デニーロとディカプリオは
映画でしか観られないキャストに違いない。

意外と206分平気でしたね。
勿論、何も口にしませんでしたが😜

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クリストフ

4.0すべてを呑み込み、根こそぎ奪う侵略者

2023年10月31日
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sankou

4.0さすがスコセッシ、そしてディカプ

2023年10月31日
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最初はディカプは保安官役だったのを、敢えてバカな主人公役を選んだそうだ。冒頭の人の喧嘩にチャチャを入れる部分から名演技。そして、二人の盟友を上手く融合させたスコセッシが勿論凄い。3時間半は体感2時間、トイレにもいかなかった。

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hanataro2

4.0長いけど長くない、あっとゆう間

2023年10月31日
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1920年代石油を堀当てた先住民とそれを狙う一族の実話を元にしたサスペンス。

お互いの繁栄の為かと思いきや、やるかやられるかの心理戦。それだけじゃなく、愛や信頼とはなんぞやとか考えたりして。

レオ様、ダメ男だけどオデコの皺もちょっとぽっちゃりなかんじもいちいちかっこいい。いぶし銀のレオ様はもうタイタニックのレオ様じゃない。これからのレオ様が楽しみ。
そして、デニーロの笑顔は神様みたいなのにその分ラスボス的な恐ろしさ。その傲慢さもあの笑顔にだまされちゃう。
さらに、レオ様の奥様を演じたリリーグラッドストーン。凛として一見クールだけど、実は奥底にいちばん熱いものを秘めているんじゃないかと。

レオ様とデ・ニーロ、二人の駆け引きやラストの展開に驚きながらも206分あっとゆう間だった。
エンドロールは、耳を澄ましてほしい。

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yuka

2.5長いな~。

2023年10月31日
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アイリッシュマンもそうだが長い。
丁寧に描くというよりは同じ事を何回も繰り返している感じ。
殺人にしてもモンタージュで見せるとかで短縮はできたんじゃないのか?
デカプリオの顔芸大会になってたような。
デニーロは安定の演技、ところどころカポネって思う場面が笑えた。
ラストのエンドロールが興味深い。

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るい

4.5今年のナンバーワンかも。。。

2023年10月31日
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悲しい

怖い

難しい

3時間26分は長いことには間違いないが、それを決して長く感じさせなかった。途中で時計を見ることもなく、気がついたらラストの寸劇まであっという間に過ぎた。確かに前半は状況説明などで少しスローな展開であったが、あの描写がないと時代背景などが上手く伝わらなかったかもしれない、後半はハイテンポで進み、ここで退屈する余裕は全く無い。スコセッシ監督がインタビューでカットできる限界までカットし尽くして、意味のある場面だけを残した結果、こうなったというコメントの意味はよく分かる。だから無駄なシーンをカットして短くしたらいいという意見は筋違いかもしれない。セリフだけでなく、無言のシーンにおいてもデカプリオの顔の演技は、こんなにいい役者だったのかと改めて再評価せねばならないほど、愚かで、クズで、ちょっと考えればお前がやってることは愛してる妻への冒涜であるのに、叔父の洗脳から逃げられないダメ男を、観客をイライラさせるほど上手に演じている。デニーロに折檻される場面の表情は悲しすぎる。妻にあの注射は何だったのか?と問い詰められる時の嘘の下手さ、もしかしたら妻は正直に言えば許してくれたかもしれない場面での優柔不断さ、どの重要な場面にも、ノーと言えないこの男の愚かさがにじみ出てる。デ・ニーロは極悪人であるが、その極悪性を微塵にも顔に出さず、あくまでも、部族に理解力のある良い人を演じる、さすがの存在感、自分の手を何も汚さず、ニコニコしながら平気で、デカプリオに人を殺させる、殺す段取りをさせる。その人間心理が一つ一つの場面にも煮詰められていて、一回見ただけで軽率に評価できるような作品とも思えない。もう一度出来れば見て、新たな発見を探してみたい。されど、今年すでに30本以上映画見たが、これ以上の作品はなかったので、自分の中ではナンバーワン評価。主役二人は素晴らしいが、モーリー役のリリー・グラッドストーンの凛とした演技は役者をもう辞めようと思っていたらしいが、是非ともオスカーを差し上げたいくらい見事でした。

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mickeith

3.5悲しきネイティブ・アメリカン

2023年10月31日
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悲しい

怖い

難しい

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/恵

4.0スコセッシ教授の米国暗黒近代史講座

2023年10月30日
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1920年代に実際に起きた先住民オーセージ族の殺人事件を通じて、石油利権にからむ白人社会の暗闇を描いた、スコセッシ監督の一代長編力作です。まず、オーセージ族の風俗や言葉を丁寧に描きながら利権目当ての結婚が多い歪で欺瞞に満ち溢れた社会が見えてきます。一方で、主人公が純粋にオーセージの女性に惹かれて結婚する前半は、二人の心情をきめ細かく描いていてとても美しいです。やがて、オーセージを計画的に死に追いやり利権を奪う構図がはっきりしてくるけど、ここらへんから主人公が殺人に手を貸すようになる心境の変化が分かりにくく、妻に一服盛っていることに気がつかないのもピンとこないです。また、登場人物が入り組んでくるのも、ちょっと分かりづらいですね。以前の監督作『アイリッシュマン』も上映時間200分超えなのに長さを感じさせなかったけど、今回は中盤がやや冗長な所があり残念。とは言え、後半は主役二人のガッツリした演技がぶつかるので見応えありです。役者では、ディカプリオが、優柔不断なダメな男っぷりが見事です。デ・ニーロは、善良そうで腹黒い役どころを貫禄たっぷりに演じています。

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シネマディクト

3.5奥さんの事

2023年10月30日
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ごっとん

4.0何故無い?こういう作品こそパンフが欲しい

2023年10月30日
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難しい

重厚で難解だが見応えのあり、心にいつまでも残り続ける作品だと思った。

しかし、大まかなストーリーは理解できるが、自分には細かい所が理解出来ていないと思った。時々挿入されるモノクロシーンは、ノンフィクションをイメージしているのか? アーネストは妻のモーリーに実際には何をしたのか? 逆らえなかったキングに対してアーネストの真の心の内は? 離婚したモーリーは?

ラストでの朗読劇、先住民の踊りも良いアクセントになった。
パンフが無いのはApple TV+ が権利を持ったから?

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imaxmax

4.0デ・ニーロの好々爺然としながらの悪辣さよりも、いいように利用されて...

2023年10月30日
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デ・ニーロの好々爺然としながらの悪辣さよりも、いいように利用されているだけのディカプリオのダメ男ぶりの方が寧ろ恐ろしい。自分たちが殺した女の名前を取った娘を可愛がり、その死を嘆き悲しむ神経は計り知れないものがある。彼ら夫婦の描写も愛とか疑心暗鬼、とかいった言葉ではとうてい言い表せない独特の緊張感と湿度があって、人がゴミのように死んでいく乾いた外の世界の空気感と好一対を成している。最後の演出はいかにも時間切れの苦し紛れだが、因果応報とは程遠い現実に虚脱してしまう効果はある。史実に基づいた話なら、オイルマネーの行方などもっと社会的な背景は描いて然るべきとは思う。

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sugsyu

4.0ロビー・ロバートソンに捧ぐ

2023年10月30日
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居住地から石油が発掘し、莫大な富を得た先住民オセージ族と、その富の略奪を狙う白人たち。まず、これが実話だということに驚く。インディアンと白人の争いは西部劇の定番だが、豊かなインディアンにかしづく白人たちという構図が(これまでの固定観念からは)倒錯的で、魅力的。
過去のスコセッシ監督の長尺作品と同様に、説明的な描写を排し、人間の営みを叙事詩的に描いていて、初見では登場人物の関係が掴みづらい。正直、3時間半は長いが、観終わってみると、あそこまで描くには確かにこれだけの尺が必要だったな、とは思う。ラストのラジオショーのところでは、この映画を観ている自分を含めて、悲惨な出来事をエンタメとして消費していることの恐ろしさを思い知らされる。
ディカプリオは、小心者の情けなさ、悲しさを演じきっていた。デニーロの笑顔が怖い。リリー・グラッドストーンの達観したような、遠くを見るような目つきが深く印象に残る。
そして、スコセッシの盟友、ロビー・ロバートソンの音楽。これが遺作になるのだろうか。アーシーなリズムに、たゆたうようなメロディを重ねていくのは、まさしく彼ならでは。はなむけのアカデミー賞はどうだろうか。

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山の手ロック
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