キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価
全390件中、381~390件目を表示
盛り上がりはどこなのか?
監督、キャストがこれだけ豪華で長編で期待するじゃないですか!
そう思って鑑賞しました!
まだまだ!って思いながら見てたら終わりました…
長さはあまり感じませんでした。
気になる方は見てください
SCORSESE!
映画の冒頭、あるシーンの後に観客は目と耳をつんざく喧騒に襲われる。機関車の汽笛にもうもうと煙る蒸気、たくさんの男たち、怒鳴り声、土埃が舞う乾燥した空気。
アーネスト(ディカプリオ)の妻、モーリー(リリー・グラッドストーン)は雷が鳴ったとき目をつぶった。アーネストに「黙って。こういう天気の時は静かにして何も話さない」と家の外の自然の音に耳を傾けた。その表情の美しく知的な顔は忘れられない。賢く寡黙なモーリーは母と姉妹を心から愛し、母語や言い伝えを大事にしている。行動力もある。
エンドロールはひたすら文字が流れるのだが思わず目をつぶって耳を澄ました、モーリーになったように。自然のさまざまな音を浴びていたら涙がとめどなく流れた。ずっとその場に居たかった。
スコセッシ監督の映画を全部見た訳ではないが時代性も含めて今を捉えた一番の映画ではないかと思う。当時も今も何も変わっていない。金儲けが一番大事、力のある者が巧妙にさらに力をつけて弱者をどんどん作り上げていく。そこには常に差別と偏見がこびりついている。
ディカプリオもデニーロも完璧に適役だった。デニーロの笑顔にはとろける!そして凄く怖い。モーリーがまた妊娠したと聞いた時、彼の目と顔がほんの少し変わる。その「ほんの少し」にデニーロの生来のそして年季の入った演技にビビりながら見入ってしまう。一方、思わず笑ってしまうほど愚かで何かが足りず、歯並び悪いアーネスト=ディカプリオ、素晴らしい!モーリーを心から大事に思っているんであろうが熟慮できずチグハグな行動をしてはモーリーを苦しませ悲しませる男をよく演じていた。ディカプリオにとって代表作の一つになると思う。あまりにドキドキしたのでジェシー・プレモンスの出番を今か今かと待った。やはり適役、あったかくて誠実正義でほっとした。
前半はリズミカルでいい音楽が沢山流れる。後半は音楽がなくなる。映像もカメラワークもよく、オーセージ族の女性が纏っている布の美しさが厚みと共に自分の肩を覆ってくれているようだった。
206分ですが、長さ感じません、飽きません、だれません、眠くなりませんでした。
おまけ
最後のラジオドラマ・ステージでモーリーの話を担当した「彼」。モーリーへの敬意、ネイティブ・アメリカンすべての一人一人に赦しを請う思いを感じた。
レオxデニーロxスコセッシ=206分!
正に大物クリエーター達の渾身作!
長いは長いよ。でも、匠の技の集結で魅せられました!
1920年代に起きた怪死事件。
禁酒法時代の米南部オクラホマ州での連続殺人。
石油の発掘により裕福となった先住民オセージ族と関係者達が不審死をとげる。
その背後には、石油利権や人種差別が複雑に絡み合っていた。。
様々な手段によって少なくとも60人が殺害された歴史の暗部。
事実だそうです。
オセージ族の協力で、当時を再現した圧巻のリアリティが見所。
オセージ族の女性モーリー(リリー・グラッドストーン)は、知的で物静かだが芯の強さを兼ね備えたその姿は神々しく美しい。
反して、金と女好きのダメ男アーネスト(レオさん)の対比が効いている。
オセージ族に敬意をはらっているように見えるキング(ロバート・デ・ニーロ)実は石油の利権を狙う冷酷な人物。
差別や偏見も抱えている。
この3人と、オセージ族・白人達が絡み合う、犯罪スリラーであり、西部劇であり、人間物語でもある。
加えて、アーネストとモーリーのラブストーリーでもあるという点がエモーショナル!
スコセッシ監督らしさが出ています!
モーリーを愛しているはずなのに、キングの命令には逆らえず、冷血な行動を繰り返すアーネスト。
キングの執拗なまでの金に対する執着が恐ろしい。
人間は金の為ならここまで狂えるのものなのか。強欲さには底はないのか。
白人達に目をつけられたオイルマネー。弱い者からむしり取っていく様に絶望した。
オセージ族の顔立ちが日本人にも似ているので、余計に辛くなります。。
政府に依頼して調査が始まる。
モーリーに巨額な財産がなければ、もしかしたら相手にもされていなかったのではないかと思ったら、恐ろしくなった。
アーネストは、モーリーの注射に毒が入っていたのを、知っていたのか、いないのか。謎。。(その反対も。。)
でもお酒に入れて自分でも確認していた?あの表情は何を意味した?
しかし、アーネストのモーリーへの愛は本物の様な気がした。
だからそこがキングにとっては誤算になったのではないか。。
本作は、スコセッシ監督の、
「オセージ族への信頼を、もう2度と裏切れない!」という強い覚悟が伝わってきた。
次のアカデミー賞が楽しみです♪
レオ様のお尻ペンペンは必見(^。^)
最高傑作だぁ😳
スコセッシ監督作品史上
まぎれもなく最高傑作
封切り初日初回で先ほど観ました
ワシの数千本の鑑賞史上でもこれが
まぎれもなく最高傑作です😳
まだなんかココロの どこかしこが
痺れてます😖
苦しいとか切ないとかでなく
人間の根っ子の部分について深く考えてしまう
煩悶してしまう
そんな形容し難い 息苦しく 痺れるような感覚なんです
3時間半、終わるのが惜しくなる
あっという間の鑑賞でした♪
ワンクールの物語を一気見。スコティシュの魔法
レオさまとデニーロの凄さ。
大きな山場ってそんなに無いのに高い次元の波が巧く続いて長尺を一気に観せます。
あの頃のアメリカって銃所持が当たり前で(今も?)マイトやニトロまで安易に手に入るって…怖すぎだよね。
今以上に持てる者持たざる者の力関係も情緒に表れてるわけでホント今の日本って幸せ。
ラス前レオさまちょっと気の毒だよね。
知らないんだもん。
モーリもそこんとこ汲んであげてよと(笑)
疑心暗鬼に陥るのはわかるんだけどさ。
『この忙しい時に何子作りに勤しんでだよ!』みたいなシーンで照れながら反論するレオさま可愛い❤️
今年Best級⁈ 欲望渦巻く驚愕のノンフィクション作品
衝撃のサスペンスストーリーに終始息を呑んだ大満足の3時間30分だった。
ヘイルの洗脳術に支配されつつも、モーリーへの思いに葛藤し続けるアーネストの生き様に引き込まれた。インディアン抹殺計画があまりにも恐ろしく、ノンフィクションストーリーである事に震えた。
出演俳優も名優ばかりなので、終始圧倒された。その中でも、モリー役の方は初めて知った女優さんだったが、板挟みの状況で儚げに生きる姿を見事に演じられていてとても好感が持てた。
スコセッシ映画だった
試写会で拝見。
こえーーーー!
史実をなぞったノンフィクションが原作なのに、しっかりスコセッシ映画になってました。
あっという間の3時間26分、一瞬たりとも見逃せない緊張感。
誰一人としてまともな白人が出てこない。
特にディカプリオの演じる主人公の、その場任せ他人任せな薄っぺらい人間の、底の浅い人間のクズっぷりがもう、まさに快演で怪演。
さらに、デニーロの演じる街の王(キング)が、発するセリフ全てが人を操るための言葉という恐ろしさ。
白人たち街ぐるみの犯罪と、FBIの前身である連邦捜査官たちの(フーバー長官の出世と名誉と虚栄心からの指示による)主犯格の追い込みとが相まり。
「君のためだから」って言葉を発する奴は絶対に信用できないということを再認識させられます。
上映時間はまさかの206分!体感はたったの106分!
マーティン・スコセッシ監督がレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロとタッグを組んだ今秋期待の超大作!
10/6(木)TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催された日本最速試写会にて一足お先に鑑賞。上映時間はまさかの206分!だからといって敬遠しないで欲しい。体感はたったの106分!興味が持続するスリリングな展開に長ったらしさを感じさせない演出はもちろん脚本・脚色の手腕に感服いたしました…。
舞台は1920年代のアメリカ南部オクラホマ州。白人入植者によってこの地に追いやられた原住民オセージ族が、石油の発掘によって莫大な富を得たことから、またしても白人たちにその財産を狙われ命を奪われるという胸糞な実話!マジかよ…ってお話し。史実に影を落とす先住民族の連続殺人事件の映像化は、暗く重たいだけの作品になってもおかしくないが、複層的なエモーションに満ちた作品に仕上がっているのは俳優陣の演技によるものが大きい。
ディカプリオ演じるアーネストは、金と女が大好きな、ちっぽけな男。叔父を頼りにオクラホマに移ってきた彼は、先住民オセージ族の純潔女性モリーに恋し、結婚する。彼の叔父、デ・ニーロ演じるヘイルはこの地の有力者。オセージ族と良好な関係を築いているかのように振る舞っているが、周囲に「キング」と呼ばれているあたりでもう…ね。デ・ニーロのインテリ ヤクザっぷりがめちゃくちゃ怖かった…。叔父という絶対的な権力に逆えず、妻への愛情も捨て切れず、どっち付かずでその場しのぎの行動しか取れない、レオナルド・ディカプリオ史上もっとも卑小な雑魚キャラ アーネストが、情けなくって可哀そうにすら思えてくる。レオ様が折檻を受ける場面は見逃せないシーンのひとつ(笑) 劇場内大爆笑でした!最後の最後までディカプリオの表情から目が離せない映画です。
物語の後半、事件の捜査にやってくる連邦捜査官。ディカプリオはこの捜査官役としてオファーされたが、アーネスト役を希望し、それに合わせて脚本も一から書き直されたらしい。もし捜査官が主役のストーリーだったら、よくある探偵モノのように納まっていたかもしれない。このブレブレなダメ男が中心となって進むお話にしたこと、それをレオナルド・ディカプリオが演じたことが、本作の可笑しみと深みを生んでいると思うから大正解!監督、俳優、脚本家、作り手たちが面白い映画を作ろうという意気込みが、そんなバックストーリーからも読み取れた。
「嵐の中では静かに耐える」という妻・モリ―がアーネストに出会った頃の言葉を思い出させるエンドロールの雨音。人の業と歪んだ友愛そして先住民族の矜持が詰まった3時間半の幕引にはスコセッシらしい余韻がありました。後日談の語り口やラストショットも素晴らしかったな…
ものすごい映画体験でした。
もう一度映画館に観にいくと思います!
ちなみに、TBSラジオ「アフター6ジャンクション2」とのコラボ試写会で、RHYMESTER宇多丸さん、フリーアナウンサー宇垣美里さん、映画ライター村山章さんのトークショウ付イベントでした。本編上映前後にお話しを聞けて大満足でした。
全390件中、381~390件目を表示