「苦しく重い」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
苦しく重い
ずしんと重い。
実際の出来事をモチーフにしているということが、重さに拍車をかける。
映画の中の、あの町の住人だったとしたら、自分はキングに懐柔されずに、真っ当に生きていかれただろうか。
モリーに問われた時、真実を話せただろうか。
優柔不断に流されていく、への字口のアーネスト(ディカプリオ)に自分が重なってしまい、観ていて苦しくなる。
虚構性を強調するラストシーンで、やっと息が吐ける思いだった。
<付け足し>
・スコセッシ監督、今作はここで当時するのねという感じ。
・オセージ族の風習や言葉を大切に描こうとしていることが伝わる。ルノワール監督の「河」を生涯ベスト10に入れている理由がわかった気がした。
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かばこさんのコメント
2025年10月10日
共感ありがとうございます。
私も「ワンバトル~」を見てこの映画を連想しました。ボブはなりふり構わないみっともなさが逆に勲章みたいでたが、こちらは正真正銘のおばかのクズで、ほんとうにおバカのクズにみえるのがレオくんのすごいところだと思いました。
実話がベースとのことで、ずっしり重いですが、インディアンの立場が思ったより高かったのが意外でした。
マーティン・スコセッシが健在なのがうれしかったです。
トミーさんのコメント
2025年10月10日
共感ありがとうございます。
自分以外の他者と認めた者には何をしてもいい、怒り以上に絶望感が広がります。
ワンバトルアフターアナザーのエンタメ色が無いのでキツイですが、対とも言える作品ですね。