「スコセッシの最後の作品??」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン takuさんの映画レビュー(感想・評価)
スコセッシの最後の作品??
クリックして本文を読む
劇場で見た初めてのマーティンスコセッシ映画。彼の映画の主人公に善良な人間はいないってことで、「グッドフェローズ」も「ウルフオブウォールストリート」も両方悪役が主人公だったけど、今回の映画は多少違った。
デカプリオは悪人だけど、完全な悪人ではなくデニーロにこき使われる哀れな退役軍人。トムホワイト役を蹴ってあえてアーネスト役になったデカプリオは、アーネストが置かれた複雑な状況を理解して演技していた。オセージ族のモリーとの結婚生活の裏でオセージ族を殺していく残酷さ、最後にはモリーに毒を盛るという非道さが、なぜか100%デカプリオの責任とも言えずになかなか複雑な感情になった。
順当に人を殺していく前半シーンは常に暗かった。先住民がここまで出てくる映画も最近は中々ない気がする。ポリコレかな?マーティンスコセッシの遺作になるかもしれない。
「ウルフオブウォール・ストリート」「グッドフェローズ」とかにあったあのテンポの良さはあまり感じなかった。むしろ、「沈黙」の部類に属する映画じゃないかな?なかなかすごい作品だった。
コメントする