「悔しいけど面白い」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン みきさんの映画レビュー(感想・評価)
悔しいけど面白い
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まずは3時間越えの映画なのに
トイレ問題、お尻耐久レースともに難なく完走できました👏
これもひとえに、作品の面白さによるものでしょう(笑)
(相性もある)
レオナルド・ディカプリオ
かつて、天使かと思えるほどに美しかった青年から
これほどまでに武骨さが滲みだし
苦虫を噛み潰したような表情で、常に自信もなく
頼りなさが全面に出た役を演じた事があったでしょうか。
2015年の「レヴェナント:蘇りし者」では確かに
武骨さはあったけれど、自信に漲った役どころでした。
その彼が今回演じたアーネスト
英雄として称えられる帰還兵のダメ男っぷりが
妻モーリー(リリー・グラッドストーン)だけではく
観ている側も歯がゆく、イラつかせ、でも憎めない。
口角を下げ、少し上目遣いのあの頼りない眼差しは
今までに観た事がなく、今回の彼の演技の秀悦さは
本作の肝となっています。
ディカプリオは「かっこいい」だけの役者ではなく
まさに「演技派」として成長し、
これからもますます期待できますね。
そもそもスコセッシ監督作品に
デニーロとディカプリオの豪華共演って贅沢です。
人間のどす黒い欲望、金に群がる白人、権利の強奪のための
殺人はいとも簡単に実行される。あぁ恐ろしい欲深き人間。
反面、モーリーとアーネストの「愛」の物語でもありました。
悔しいけど、必見です。
追記)
ロバート・デニーロの強欲で無慈悲で不気味で
憎たらしい役どころが最高なのは、もはや当たり前なので←
手抜きではないです(笑)
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