「今年観るべき映画の一つではなかろうか」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン iccoさんの映画レビュー(感想・評価)
今年観るべき映画の一つではなかろうか
凄かった。
評判通り、3時間半を全く感じさせない面白さ。中弛みなく集中してしまったよ。
アメリカの歴史上、先住民と移民である後から入ってきたヨーロッパ人との戦いの痕はまだまだ根強く残ってて、サンクスギビングデーも色々な反応があることはアメリカで学んだことの一つだけど、具体的に知っている話はなかったので、とても勉強にもなった。
侵略者としか思えない、後から来た人々の鬼の所業に怒りを覚えると同時に、多分元々はそこまで極悪人ではなかったであろう、アーネストがどんどん周りに染まっていって自分軸を失っていく所に胸が痛んだ。
おそらくモーリーは彼の根っこの人の良さみたいなものは見抜いてたと思う。
優しくて繊細で弱くて狡賢い役がピカイチ上手いディカプリオはもちろん、デニーロのあの善人顔した極悪人っぷりが堪らなく良い。
あの人当たりの良さは騙される。
俳優陣が全員良かったのもあるし、始まり方も、ラストシーンのまとめ方とかエンディングとかも、なんか上手く言えないけどとても心を掴まれたわ。
長さに躊躇せず、とにかく観て欲しい作品だった。
これは知るべき史実でもあり、今年一番なんかすごいものみたわね!という感動があった映画でもありました。
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