「デカプリオとデニーロ,最高コンビ」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン ニョロさんの映画レビュー(感想・評価)
デカプリオとデニーロ,最高コンビ
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アメリカ大陸のインディアンの土地で湧き出たオイルダラーをめぐり、白人たちが彼らを利用し搾取していく。結婚という形で部族に入り込み,殺人はそれを隠すための殺人を呼んだ。
軍隊から帰ってきたデカプリオ扮するアーネスト。彼は女とお金が好きなある意味で欲望に忠実な若い男だった。彼はただ楽して遊んで暮らせればラッキーと考える,おバカな若者だった。そんな彼の本質を見抜き,巧みに操るデニーロ。そんな彼をひたすら信じて悪いことに手を染めていく。少しずつ深みにハマっているが気が付かず、いつのまにかどっぷり抜け出せないところまで来てしまった。唯一の救いは彼が本当に部族の娘を愛したことだった。
それゆえ,最後には人の道に戻ることができた。
ただ、最後の彼女の問いに、やっぱり自分を守ってしまった。それは運命の分かれ道。彼女との別れが決定づけられただろう。
デカプリオの顔だけ取り柄のおバカだけど本質は悪くないよねって思わせて憎めない男と、マフィアのボスを彷彿とさせるデニーロの腹黒な仮面のコンビがこの映画のキモだと思った。そして,意外と最後まで展開の読めない脚本もお見事でした。
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