「本当に大切なものとは?」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン エイスケさんの映画レビュー(感想・評価)
本当に大切なものとは?
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これまで自給自足をしてきたインディアン達が石油を得て、白人の論理である資本主義を受け入れる事で恩恵を受けたが、金が全てという資本主義のダークサイドにもさらされる事になってしまう。
その時にインディアンはあまりにも無力である。何故ならそれまでそんな知略謀略の搦手なんかで戦ってなんてこなかったからだ。
最後には結局何もかもを搾り取られてしまう。
事件の全容が明らかになり、犯人も捕まってすっかり焼け野原になった地に久しぶりの平穏が訪れる。インディアン達が増え出し草原の中で太陽を描く。
太陽とは復活のメタファー。
先祖伝来脈々と続く民族的アイデンティティのことだろう。
それを捨ててしまった時、要は冒頭の先祖伝来の笛を埋めた時から闇が訪れていたのだ。
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