「間違いなく、ハリウッド映画史に残る大作だと思う!」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン ぴーちぱいさんの映画レビュー(感想・評価)
間違いなく、ハリウッド映画史に残る大作だと思う!
見ごたえがあった…
まず、俳優陣の演技!
すっかりオッサンとなったディカプリオの
珠玉のダメ男っぷり! すばらしい!
不良グループに取り込まれて、
延々とパシリに使われるように、
叔父の策略に絡め取られていく…
そのバカっぽさ、愚かさが
だんだん恐ろしく感じられてくる
モーリーや子ども達への愛情や大切さに、
気付いたときにはもう遅い
この辺り、ディカプリオの演技がうますぎる!
そして、デ・ニーロ!
善人の仮面を被った、
強欲、極悪な二面性のある人物を
さすがの熟練した演技力で
見事に演じていた
善人ヅラをしたいから、強欲なのか
さらなる欲望のために、善人ヅラをしてみせるのか…
どちらも、この人にとっては本当なのだろう
人間の本性丸出しな自分を、頭の良さで巧みに隠す
そんなヘイルを表現できたデ・ニーロは偉大だと思った
物語はさらに
アメリカ史において
白人が原住民たちの持っていた富を
どんなやり方で奪っていったかを語る
ミステリーやサスペンスドラマじゃなくて
最初から犯人も、手口もわかっている
目を覆いたくなるような黒歴史だった
この内容をハリウッドが映画化した事自体にも
大きな決意を感じた
ラストシーンで、
この悲劇の連続殺人事件が裁判にかけられ、
犯人にある程度の判決が下されたことは、
せめてもの救いだった
3時間超えの作品、全く長いと感じなかった
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