「巨匠の大作なれど」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン CR7さんの映画レビュー(感想・評価)
巨匠の大作なれど
まず3時間半の上映時間をまったく飽きさせず観客を物語に巻き込んでいくスコセッシの手腕は見事。加えてデカプリオ、デニーロの熟練の演技も見応えがある。とても丁寧に作られた大作なんだけど映画として面白いかといわれるとフツー。
作品としての際立った個性が感じられず、デカプリオもデニーロもどこか以前の作品で同じようなの見たなといった印象。デカプリオの役どころもどこにでもいそうな惨めな悪人。不安と分離感と欠落感と無力感に追い立てられ、金のために罪を犯す愚か者。主人公にキャラとしての魅力がない。こんな感じのキャラばかりが出てくる。制作陣の熟練の技はすごいが、それだけの作品。
コメントする