「あまりの情けなさにビックリ」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン いたかわさんの映画レビュー(感想・評価)
あまりの情けなさにビックリ
レオ演じる主人公アーネストの軽薄さが光る今作。
初めはデニーロ演じるキングにいいように使われて多少可愛そうとも思ったが、次第にアーネストの意志の弱さに辟易し、やることなすこと全部半端で上手くいかない姿に哀れになってしまう。
終盤の立場を二転三転させる姿は滑稽で、自分の意思はないんかと呆れた。自業自得だが、最後全てに見放された時の虚脱感もお見事。
デニーロの怪演も凄い。オセージの支持を集める聖人のような姿の裏で、着々と富を得ようと画策する腹黒さが凄まじい。アーネストとの圧倒的な格の差に震えた。
アーネストがいなければ本当のキングになれたのにね…
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