華の季節（とき）

SEXは選べずGENDERは選べるのであるが、この選択が多くの場合本人の意思を反映していないのは悲劇、みたいな見方もできるだろう。しかしそれだとラストの「あわれと思うなら女にしてくれ」と懇願するのはフェミ的にどうなの？
昨今百家争鳴のジェンダー論争に一石を投じようとは原作者も監督も意図しているとは思えないので，性同一性云々を踏まえてこの作品を評価するのは躊躇われる。
というわけで、ウェットな「リボンの騎士」として楽しみたい。
終演後監督が言及されていたように、主演の松本杏海は眼力強力なので、大袈裟な演技を必要とせず目で充分語れる。今後に期待したい。