「難解さがより不気味さを際立たせる」オオカミの家 由良さんの映画レビュー(感想・評価)
難解さがより不気味さを際立たせる
事前に、コロニア・ディぐニダという場所を取り扱っているというのは聞いていたので、全く内容が入ってこない訳では無いのだが、豚やオオカミといったものが、何を表しているのかは、はっきり分からない。
多分、何度か見ないと理解できないものも多いのかもしれない。
ただ、アニメーションの展開の仕方は、本当に度肝を抜かれる。
クレイなどの造形を変化させるだけでなく、部屋の壁に絵が描かれて、物語を語る手法は、全体的な空間を演出するのには、とても見応えがある。
これは、3Dアニメでは絶対にできない、アナログだからこその描きかた。
だからこそ、独特な世界観が人を魅了するのだろう。
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