人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をしたのレビュー・感想・評価
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深川麻衣と井浦新、キャスティングの秀逸さ
乃木坂46を卒業して女優業を本格化させた西野七瀬、白石麻衣、齋藤飛鳥らと、現役メンバーで女優も兼ねる久保史緒里、山下美月、与田祐希らがアイドル然としたルックスを保ちつつ映画やドラマに出演する傾向が強かったのに比べ、同グループ卒業生の深川麻衣は華やかではないごく普通の女性として出演作に溶け込んできた気がする。今回の役、元アイドルだが社会人としてもろもろうまくいかず“詰んだ”と絶望する安希子の冴えなさっぷりを、深川が説得力十分に体現。原作者のSDN48元メンバー・大木亜希子の写真をインタビュー記事で見たが、大木以上に深川のほうが“詰んだ感”に合っていて、見事なキャスティングだと思う。
安希子が同居することになる一軒家のオーナー、ササポン役の井浦新も、中年ながら老境の悟りに達したかのような仙人っぽささえ漂わせる、癒し効果の高いキャラクターを的確に演じている。男性の色気を強烈に発する役や、危険な雰囲気をまとう役も得意としてきた俳優だが、本作のササポンは本当に安心感満点で、つつましくも含蓄のある示唆的な言葉も相まって、同居生活を通じて安希子が真っ当な心を取り戻していったんだなあと大いに納得できる。
他の共演者の中では、安希子の友人役の柳ゆり菜の愛らしさが特によかった。「純平、考え直せ」(2018)の頃はヒロイン役なども多かったが、最近は大きな役に恵まれていないのだろうか。今後のさらなる活躍を期待したい。
20代の女性が見ず知らずの56歳おっさんと同居する、現実にはほとん...
20代の女性が見ず知らずの56歳おっさんと同居する、現実にはほとんどあり得ないが、フィクションとしては楽しめた。
井浦新のキャラの勝利。
元アイドルの語り中心で特に何も起きない
監督は『蒲田前奏曲「呑川ラプソディ」』の穐山茉由
脚本は『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』『私はいったい、何と闘っているのか』『金の国 水の国』の坪田文
元SDN48の大木亜希子原作
彼女は知らないがSDN48というアイドルグループの存在は知っている
09年から12年
ただそんなに活動期間が短かったとは
AKB48のお姉さん的存在
一期生として芹那や野呂佳代が所属していた
大木亜希子は二期生
恋愛自由という触れ込みなどが影響しアイドルオタクには人気が出なかったのだろう
秋元康に振り回された形だ
SDN48解散後アイドルからライターに転向した大木亜希子の体験談を元にしているらしい
ちなみに主演は元乃木坂46一期生
乃木坂46の存在はよく知っているが彼女の存在は『おもいで写眞』で知った
『空母いぶき』にも出演していたようだが印象がない
一期生ということもあり意外と年齢がいっている
20代かと思ったが30代だった
年齢のわりに可愛い
彼女がこの役を演じるのは必然かもしれない
原作者も監督も脚本家も主演俳優も全て女性
他者によってアラサー女性が再生する話
粗筋
貯金がつきライターの仕事もうまくいかなかった安希子は行き詰まっていた
友人ヒカリの勧めでヒカリの知人ササポンという56歳の独身男性とルームシェアで同居することになった
ありえない設定と思う人も多いかもしれないがそれはあくまで個人個人の狭い尺度の範囲内で判断してるからであって「ありえない!」と思うことが世の中では罷り通っているのが現実あるある
自分と共感できない人は排除する方針のネット民だとそういう傾向に陥るのだ
AVや風俗の仕事よりはマシだと思えって感じ?
たとえ雑談でも知らない人とコミュニケーションを深めることによって人間は成長し仕事にも好影響が出てくる
クロマニヨン人だって厳しい自然環境をお互いがコミュニケーションを深めることによって生き残り今我々が存在している
特に何も起きない
エロい展開にはならない
某サイトのえぐすぎるエロ漫画広告のような展開を求めてもそれを求める方がバカだ
全体的にぐだぐだ感を感じるがそれは主人公が置かれている社会的状況がそうだからだろう
井浦新に「いやらしさ」が全く感じられない
それが功を奏している
男としては複雑な思いで不本意かもしれないが
彼が演じるササポンは安希子曰く使い古したバスタオルのようで落ち着くらしい
ササポン曰く安希子は遠い親戚のお嬢さんを預かった感じ
作品としてはまあまあかな
そもそも内容からしてどう転んでも良くてまあまあだよ
安易に助平に走らなかったのは良い
配役
元アイドルで貧乏フリーライターの青木安希子に深川麻衣
ルームシェアで安希子を住まわせるサラリーマンのササポンに井浦新
安希子の友人で起業家の児玉ヒカリに松浦りょう
安希子の友人で俳優業を諦め結婚することになった景子に柳ゆり菜
景子の婚約者の隆に島丈明
カメラマンの高宮浩介に猪塚健太
ヒカリの知り合いの鳥羽宏文に三宅亮輔
安希子と景子の仕事仲間で配送センター内勤の明美に森高愛
雑誌「ブランシェ」編集長の木山由美に河井青葉
心療内科の医師の大熊に柳憂怜
ホテルマンに武藤卓
バーのマスターに久保雄司
高級レストランのウェイトレスに比良田朱里
ヒカリの部下に宮下咲
病院の患者に内藤トモヤ
患者の子供に横尾朝陽
人生に詰んだ元アイドル
原作読まずに鑑賞して、その後に原作読んでまた鑑賞しました。原作読んだ後に感じたのは、浩介さんの描写が映画では中々苦労したのでは?と思いました。原作読んだ後の鑑賞では、最後のシーン観て、主題歌がエンディング流れたときにジーンと来ました。頑張れ、いや頑張り過ぎるな安希子、とエールを送りながら。
「48」原作映画化にも関わらず、残念ながら主演は「46」から・・・!?
2023年 「大木亜希子」原著、「深川麻衣」演員、AKB01/坂道01 作品。
先週に引き続き、映画館。先週往った劇場では先週迄の上映で、富山市に在る同じ系列の館へ。此処でも今日迄の上映だ!愛車が沈黙してから丸一年、電車で往くのは初めての事。車に乗れなかった学生時代を思い出す・・・。
「48G」員が(今未だに無かった役割)著作物を映画作品を、「48G」DDのこの私が観ない訳にはいかないでしょ!是非、原作も読みたい!
処で友人の「景子」のモデルって誰なんでしょ?気になりました。
これ、男は撮れないと思う。
穐山茉由監督の
“女性ならでは!なんていう武器を使ってないのに女性にしか撮れない演出”
が素敵過ぎて
女性の普通の生活を描いてるだけなのに
涙が出てくる。
特に女友達の存在はもうたまらんよ。
私は男なので女性を見るのは大好きだが
なりたい!とか思った事は無いのだが
この女友達は初めて羨ましかった。
男にそう思われる演出。お見事。
そして、糖質ゼロの井浦新さん。
坂の中で誰よりも女優だった深川麻衣さん、
素敵なキャスティングですね。
素敵な作品でした\(´ω`)/
まー唯一の難点は
ポスターデザインが
インディーズ臭強すぎて
もっとお客さん入ったろーに。
ってちょっと思っちゃいました(^_^;)スミマセン
使い古したバスタオル
同じ設定でいわゆる人情噺にしてしまうと脂っこくて見ちゃいられなくなるだろうが、このユルさがなんともいえず快適。
相手との距離を詰めすぎないのは良好な対人関係維持の大切なスキルなんだなぁ。肝に銘じておきたい。
そういうものなのだろうか
2023年劇場鑑賞274本目。
残高10万円で収入の当てもあまりなく、とりあえず友人から紹介されたシェアハウスが50代のおじさんと、という話。一応知り合いだから変なことにはならないだろう、というセーフティは働いています。
とはいえ恋人でもない男と同じ屋根の下に住んで、それも結構いい人とくれば恋愛に発展しないのかな、と思いましたが、まぁもう見事にそういう描写ないです。
同じ井浦新と一緒に住むことになった真木よう子とのアンダーカレントではかなり気にされていたのはやっぱり年齢が近いから?
主人公にすこーしいらつくこともありますが、ササポンのゆるい感じに癒やされてプラマイゼロという感じでした。
ほのぼのとしたー
元アイドルが 生きていくために 普通のパートをしながら おっさんを紹介されて 一緒にルームシェアをする あまりあり得ない状況で生活を共にしていき おっさんも 元アイドルの行動に大人の対応して 復活の機会を支援している点に共鳴を受けました。タイトルが ベタで長いですが 逆にわかりやすいタイトルなので、この点も面白いです。
「#つんドル」
映画館にあった手作りPOPを見て観てみようかな? ポスターに大きな文字で「#つんドル」!
エ〜と、上映時間はと。無いんです、そんな映画。アッ、なんだこの長いタイトルは。
仕事や生きるのにちょっと疲れちゃったかも、という人は気軽に見てもいいと思う。実話ベースだと言っても、やっぱりそうそう無いよね。でも、立ち止まる勇気も必要。
自分のモットーは、⚫️「適当をテキトーにする」。
普段から適切な行動を心掛けるが、毎回だと疲れちゃうので少しだけ手を抜く。
⚫️「のほほんと生きる」。
のんびり、なすがまま。なぜか誰かが助けてくれる。でもね、本当は誰も勝手に助けてくれないよ。普段が大切。映画でも倒れても助かったのは、信頼関係ができていたから。
⚫️「自分は実は末端だ!意識」。
本当は末端だとは思っていない。向上心が無くなってはいけない。しかし、後輩や部下でも、自分にはない凄い実力や何かを持っているかもしれない。その意識。
映画に戻る。
原作者のインタビューによると紹介したのは姉。そして姉もササポンと暮らしていた。ひとり目の勇気はどこから?
一度の記事がバズって新天地へ。心も再生され、生きる自信がついてきたと思うが大丈夫か?ライターの1記事1000円はいくらになった?
いい距離感
通常、この手の話だと同居生活を続けるうちにお互いを異性として意識するようになって・・・というのがお決まりのパターンだろうが、この二人は終始、あくまでもルームシェアをするただの同居人というスタンスを崩さず、丁度良い距離感を保っているのが、何となく新鮮な感じ。
井浦新の脱力感もいい。
ARATA時代のクールなイメージから普通のオジサンへの見事な路線変更。
この作品の内容からすると、イケオジでは駄目だし、加齢臭プンプンのダサいおっさんだともっと駄目。
その辺の匙加減が絶妙だし、彼をキャスティングした制作陣も見事だと思う。
深川麻衣も良かった。
演じる安希子はプライドが高くて、実に面倒臭い女なのだが、ところどころに元アイドルらしい可愛い部分も織り交ぜて、観る側に嫌悪感を抱かせない程度の拗らせぶりが、いい味を出していた。
同じ乃木坂OGでもセンターにいた白石麻衣や西野七瀬なんかだと華やか過ぎて違和感があったかも。
いずれにせよ、原作者の実体験に基づく元アイドルの顛末記として、なかなか興味をそそられる作品だった。
何ていうことのない映画だけど、鼻につくところのない映画
会社帰りに見に行きました。深川麻衣さん、良かったです。深川さんがスクリーンに映っている時間が長い映画だなぁ、と感じましたけど、違和感のない演技で良かったのでは。私はササポンさんが台所でコーヒーを入れるのを見ながら話す深川さんの表情が一番良かったかな。
日曜日に「ゴジラ-1.0」を見ましたけど、なんだかお決まりのストーリーで、これ、ゴジラ映画である必要があった?、ゴジラは神木隆之介&浜辺美波映画のおまけですか?と思って、手放しで称賛するレビューを読んでいると、これがゴジラ映画のNo.1だ!、なんて言うのはやめてよと少し嫌になっていました。そんなタイミングで見た映画だったので、高評価を受けたり、万人に絶賛されることはきっとないでしょうけど、嫌なところのない、なんだかホッとする映画でした。
見てる観客が自分を含めおっさんしかいなかった。。。
アイドルとおっさんが住むっていうタイトルがパワーワードすぎて、若者は入りにくいんじゃないかと邪推してしまった。
普通にいい映画ですね。おっさんの汚さに元アイドルがドン引きしたりする映画かと勝手に思ってました。
ササぽんは小綺麗で落ち着いていて、おまけにお金持ちで、キレイなおっさんでした。
自分も使い古したバスタオルみたいなおっさんになろうと誓いました。
おもしろかったです。
先日、映画「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」を見に行ってきました。
変に肩に力を入れずに適当に生きることの大切さについて考えさせられました。
おもしろかったです。
心温まる
沼る心地良さ。身内でも友達でもない元アイドル×おっさん。飾り気もなければ何気ない。なんとも潔いけど突き刺さる。人生、それ以上でもそれ以下でもない。あまりにリアルすぎてフィクションを忘れる詰み深さ。それに井浦ササポンやっぱりあざとくてつんドル推しとる。
人と比べて生きなくてもいいんだよ(by ササポン)
元アイドルの主人公の悩みは、人と比べてながら生きている多くの人に共通する悩みだと思う。
みんな大なり小なり人に羨ましがられる成功を夢見て生きている。
しかし、同居するおっさん”ササポン”を通して「人と比べて生きなくてもいいんじゃないの?」と気づかされ癒されていく。
大きな事件があるわけではないけれど、ホッコリするいい映画。
私もおっさんなので、ササポンに共感しながら観ていた。
そもそもいつも仕事サボって映画館に通ってるし…。(関係ないか)
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