「適当に、またね」人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした uzさんの映画レビュー(感想・評価)
適当に、またね
自分が“おっさん”側になったからか、ん〜…ハマらず。
主人公がメンタル壊した理由が芸能界との落差くらいしか思い当たらないが、だとしたら贅沢なハナシだ。
普通に働いてて風呂なし安アパートに住むのも解せないし、その段階で元アイドルの自意識なんてないでしょ。
実話ベースだと後から知ったが、両親や実家の話題も出ないし、導入からチグハグな印象。
深川麻衣の演技は悪くないし、むしろ良い方ではあるのだが、どこかフラット。
コメディにもシリアスにも突き抜けることなく、どちらの場面でも軸足は常に真ん中にあったような。
ササポンはキャラ的にあれでいいが、安希子の方は演技か演出でもっと抑揚をつけてほしかった。
友人たちとの絡みは楽しかったのに終盤では姿を消し、バイト先のコは単なる賑やかし、浩介は本気で理解不能。
下心を感じさせないササポンの雰囲気は見事だが、脚本面で深みが足りず。
明かされる過去も離婚のみだし、深く刺さる言葉が一つでもあればよかったが、これもまたフラット止まり。
ササポンに許可を得たかも怪しいが、プライベートを切り売りするやり方は好きになれない。
そのまま巣立って終わるので、成長も解放も感じず…
記事がバズったのみで、大金や定職を得たわけでもないのに、あの先どうするんだろ。
これならコメディ色を強くして振り切った方が面白かったんじゃないかな。
uzさん、共感&コメントありがとうございます。
安希子の成長は感じられるものの、私ももっとコメディ寄りの展開を期待していたので、ちょっと物足りなかったです。
共感ありがとうございます。
ブログがバズって衣食住が確保出来た! メンタルも危険域を脱した! 安希子にとっては激変なんでしょうが、周囲は大して変わっていない。ササポンのピアノがちょっと上手くなった位。この辺、空回ってると言うか、勝手に自己完結と言うか、いかにも現代人ぽい作品だったと感じます。