哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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哀れなるものたち 中々強い世界観。ヨルゴス・ランティモス監督らしい...
哀れなるものたち
中々強い世界観。ヨルゴス・ランティモス監督らしい作品といえば作品だが、その中でも話の軸の女性が強く生きていく成長ストーリーというのは過去の監督作に比べると分かりやすく観客が各々色んな捉え方で楽しめるだろう作品に思う。
だいぶ癖の強い表現、コメディシーンなどは多いがその辺りもエマストーンの快演っぷりは前評判通り良くて魅力的だった。
ただ当然の事だが好み不好みは強く分かれる作品ではある。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
3 アクアマン/失われた王国 4.5
4 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
5 異人たち 3.7
6 ミツバチと私 3.6
7 僕らの世界が交わるまで3.0
8 弟は僕のヒーロー 2.8
9 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
10 哀れなるものたち 2.3
11 葬送のカーネーション 2.2
12 VESPER/ヴェスパー 1.5
言葉にするのが難しいけれど、感じたのは愛
全然理解できてないと思います。的外れで勘違いな感想かもしれません。私は愛の物語であり、ラストは幸せと希望を感じました。
見た目は美しい大人の女性ですが、新生児の目線で世界を見つめ、成長していくベラ。ベラは欲望そのままに動き、思ったことをそのまま話す。彼女から見る世界は、美しく広く興味深いことがたくさんあると同時に、理不尽で救難く、絶望にも溢れている。
言葉にするのがとても難しいけれど、ベラの放つ言葉や感情が、真っ直ぐ胸に響きました。なんでだろう。共感できるけれど、できないこと・やらないことばかりだからかな。この狂った世界を美しく思えるのは、どうしてなのでしょう。。
監督の作家性が炸裂し、俳優陣の魂がぶつかりあい、映像・音楽・音など細部まで思いを乗せた物凄い作品。もっとちゃんと本作の真意を、監督の意図を汲み取れると、また違った感情になると思います。
それがまた楽しみです。
一日経ってまた観たくなった
大人になる前に観るべき映画なのにR18 。
今年のベネチア映画祭で最高賞である金獅子賞を受賞したという超話題作だが、思いっ切りR18。しかし映画史に残るR18なのかもしれない。このあたりの論考では「ラストタンゴ・イン・パリ」(ベルナルド・ベルトリッチ監督 1972年)や、存在価値は違うが「エマニエル夫人」(ジュスト・ジャカン監督 1974年)を交えて語られるだろうが、それは専門家に任せておこう。
スコットランドの小説家アラスター・グレイの原作だという。映画を信じるなら官能幻想ロードムービー小説なのだろう。ウィレム・デフォーは、これまた北欧の狂才ラース・トン・フォリアーの諸作、特に「アンチクライスト」(2009年)などで竿を振るっていた。しかし本作では狂気の天才外科医。醜いブラック・ジャック役だ。なにより、製作にも加わって力瘤の入っているエマ・ストーンが演じる主人公ベラが凄い。しかしこの凄さはレビューでは語らない方が良いだろう。まず、絶対観ろ。
倫理を超越した科学的医学的実験で生まれた「無垢(イノセンス)」な女性の自分探しのロードムービー。そうとう身体を張った、彼女の自己(自我)が覚醒していく過程を、観客は爆笑しながら眺めることになる。その純粋無垢に、喪失しきった倫理の奇妙さに。スクリーンのこちら側の「全うな道徳を幻想している観客」とは別の世界であるという、歪んだ風景のなかで、観る者に正気を確かめさせるヨルゴス・ランティモス監督の挑発に、僕らは打ちのめされる。
そして、このうえなく、純粋な「愛」についての物語であることに、溜息が出る。
いろいろ強烈
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