哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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ヘンテコな映画を観たなぁ
2024年劇場鑑賞23本目。
予告からヘンテコな音楽やエマ・ストーンの変な動きが気になっていましたが、一瞬どう見てもアレの最中の顔が映っていたし、R18ということでまぁ精神年齢が肉体に追いついていない女性は男の欲求のはけ口にされるんだろうなぁと思っていたら想像以上でした。
倫理観に縛られずに快楽を得る方法を見つけたらどこでもしようと思うのは当然なのですが。
そういう性的なシーンはめちゃくちゃ多いですし、エマ・ストーンも上だけでなく下も全部見せているのですが、なんかあんまりエロいなぁと思わないんですよね。その前に見たガンダムSEEDの方がよっぽどエロかった。鼻くそほじって気持ちいいみたいな感じと同列の快感のを見せられてるからこもしれません。
エマ・ストーン演じるベラがたどる境遇より、ウィレム・デフォー演じる天才外科医ゴッドの父から受けた仕打ちのほうがよっぽど聞いててドン引きでした。
まぁでもこんなヘンテコな世界観は唯一無二だと思うので一見の価値はあると思います。多分配信版だとR15+になってボカシかかりまくると思うので、完全版を観たい人は劇場で観たほうがいいです。
228 こんな話になるなんて予告編では予想できへんかったわ(ほめ言葉)
見た目は妖艶な大人
頭脳は子供
探偵にはむいてないけどな
にしても
エマストーン、ここまでしてええのんか?そこに愛はあるんか?
あーこの人プロデューサーもしてるのね。
そら力入りますわな。
急に大人になったら試してみますわな。
そら例えば男と女の体が入れ替わったら
まずはここを一番にトライしますわな。
ハマったらずーっとしますわな。
で世界観もいつの時代かわからず
霧のロンドンもありロープウエイあり異常に発達した医療あり
馬車とみせかけてクルマって
こんなぐちゃぐちゃな世の中で
倫理観破裂した見た目は妖艶な大人頭脳は子供のオンナと
結局俺様でーすのオトコたち。
オトコたちが振り回されるんですけどね。
こんな物語よう考えますなあ。
なんか知らんけどノックアウトされましたわ。
美術と衣装デザイン凄い!
面白かったですわ。
で、ウイレムデフォー
もうこの人一歩違ったエリアに入った演技いつも最高ですな。
80点
イオンシネマ近江八幡 20240128
追伸:広角レンズでケラれるようなカメラアングルがようわからん
技術の集積
さて、仕事が忙しく正月休み以来、私にとっては久しぶり(3週間ぶり)となる劇場鑑賞は『哀れなるものたち』です。先日発表された第96回アカデミー賞ノミネーションにおいて、実に11部門における選出となりました。そして鑑賞してみればなるほど納得の作品です。とは言え、いきなり「作品賞」「監督賞」という印象よりかは、むしろ斬新ながら間違いないと感じることが出来る「技術の集積」による出来と評価だと、頷くことが出来る間違いなさを感じます。
まず「脚色」です(とは言え、私は原作未読です)。ベラ(エマ・ストーン)という「奇妙でありつつ、目を離せない魅力」の女性には隠された過去があり、また独特な世界観が生む特異な人物です。近寄る男性たちは「器量がよく、そして無知」なベラをコントロールしようとしますが、彼女は人形ではありません。彼女を通して見えるもの、経験すること、出会う者たちと行き着く先は波乱万丈ながら、根本的にはとてもシンプルな話にまとまっています。そして、男たちの「男性性」丸だしな言動、また彼らが信じる常識、倫理から宗教に至るまで「男たちの都合や事情で作られたもの」であることなど思い知らされる内容で「50代男性」の私は身もだえつつも感嘆せざるを得ません。
そして、この独特な世界観を作り出す美術や衣装、メイクアップ・ヘアメイクがとても独創的であり、それを際立てる撮影・編集ですね。敢えて視野を狭めたり、魚眼レンズを使ったりと視点によって「どう見えるのか」を鑑賞者に意識させつつ、違和感を不快感にしない切り替えなどは編集の妙かと思います。
主要賞の方は強いライバルがあることもあり、出来るだけ多くの「技術賞」を獲得してもらいたいというのもありますが、結局のところ流石のヨルゴス作品は手練れな一作に仕上がっています。独特な印象に左右されることなく、まさに現代的な作品として一見の価値ありだと思います。
奇を狙いすぎた演出。私には疑問。
監督が自分の才能を開けらかそうとしているのか、奇を狙った演出に戸惑う。白黒、カラー、魚眼レンズ等、音楽も現代音楽かと思わせるものがあった。己の才能を自己誇示しているようで、私は馴染めない。私が好きなテリー・ギリアム監督もそんなところがあるけれど、遊びごころがあって楽しめる。
この監督さん、やり過ぎだよ。セックス場面やグロテスクな映像が過剰で辟易する。そんなに必要だろうか。
男の軛(くびき)から開放され、女性が自由と愛を獲得する魂の成長物語だと、一言で言えばこうなるだろう。一番成長できたのが、娼婦舘だったなんて笑わせる。
主演のエマ・ストーンの熱演は認めるが、それ以外に印象に残るものが余りない。私が気に留めているマーガレット・クアリーが出演していたのが嬉しかった。でも、可哀想な役でした。エマ・ストーンの演技に0.5加点です。
悪くないしジャンルとしては好きなんだが。
まず、オープニングのベラ(厳密には違う)のバックショットから妙に引き込まれる力がありました。こだわりを感じる画でした。それと、寝不足で行くと劇中の穏やかな展開をする時間帯で値落ちする可能性があるので、体調を整えていくことをおすすめします。
当然年齢制限から誰にでも勧められるものじゃないし、地球上の話なのにビジュアルデザインが、どこか異世界や夢の中の話のような雰囲気だし、不安感を煽る独特の音楽が至るところに流れているので、こと日本において興行収入的な意味では成功しないのは間違いない。なので★は4止まりにしました。
ただ、実際にそんな事が出来るか起こるか(出来ないし起こらないな…)というのは別にして、ベラが刻一刻と成長していく様は目を見張る。とにかく体張りまくりだったエマ・ストーンと、パリパートでの俳優陣には惜しみない拍手を送りたい。
ウィレム・デフォーの嗄れ声好きだなぁ。『ナイトメア・アリー』の予告で流れてた呼び込み口上あたりから特にそう感じるようになった。
さて、アカデミー賞での成績はどうなるものか。
R18 はオッサンでも刺激的!
過剰…
評価が分かれる作品かも
モノクロで始まる奇妙な物語に、なんだ?カラーじゃないのか。と思って見始めたが、次第に不思議な世界に引き込まれていく。
そして、ベラがそれなりの人格を持ったあたりからカラーになったが、その時はその時で、ん。そのまんま白黒で続けてくれんのかい!と逆に思うようになっていた。カラーになったことで、お伽話的な物語から抜け出してしまってそうではないのだが、現実感を味わうようになっていく事と思ってしまったからである。
そして、トップレスは勿論、全裸と過激な濡れ場を多々演じるエマストーン。「ララランド」の彼女とは大違い。
ラスト、元ダンナの脳ミソを博士に移植して天才外科医バクスターはその身体を利用して生き延びかと思ったが違いましたね。まあ、助手にそんな才能ないか。
そんな男性受けする作品のようですが、公開3日目の日曜日、初回ではあるが10人程度しか観客いなかったのにはビックリ。そしてみんなシングル鑑賞のようだったわ。
大人女性の最高のファンタジー
女性の性をこれほど丹念に描いた映画はないと思う。
性の目覚めに「幸せなことを見つけた」というベラ、メッセージはこれに尽きるだろう。そして彼女がやがて知る男性のもたらす歓び、恐れ、惨めさ、哀れさ…性の持つ暗い側面すら工夫で乗り越えることも出来るし、男性なくとも楽しめることも知る。そんな彼女の成長を目の当たりにする時、自分を含め女性にとっての結婚生活にも通じるものがあると思った。
最後の脳の入れ替えは医師かと思いきや(亡くなったのだから無理か)アレこうくる?と思ったけど、女性の性を奪いコントロール出来ると思い込んでいる男の愚かさ具合を表しているとの私なりの解釈で納得。死にたくなるほど最悪な元夫から、医師の愛と究極の理想的な男性マックスに出会うことができ、自分自身のための性のある人生を手に入れることができた幸せ。
これまで観たエマ・ストーンの演技の中で最高に好き。全ての衣装が超可愛くて、空の色も気持ちを表す景色や建物の色もファンタジー。そう女性の人生はファンタジーなのだ。
映画史に残るヒロイン‼️
まず、この作品の世界観にシビれます‼️ゴシック的でホラー調、ノスタルジックでファンタスティック‼️ジャン・ピエール・ジュネ作品のようでもあれば、ティム・バートン作品のようでもある‼️まるで馬車のようなロープウェーが空中を走っていれば、とても可愛らしい客船が大海原を航海している‼️四本足で歩くアヒル、鶏の身体を持つ豚、まぁこれはバクスターの実験の産物なんでしょうが、奇妙な世界観でもありますよね‼️舞台となるロンドン、リスボン、パリ、アレクサンドリアの街並みの素晴らしい美術やセットデザイン、そして目を奪われる衣装の数々まで、ホント見てるだけで楽しくなる‼️人生に絶望し、投身自殺した妊婦‼️天才外科医のバクスターは、胎児の脳を母親に移植、ベラ・バクスターという名前で育てていく‼️監禁状態で生活していたベラは「世界を見たい」と言う欲望に駆られ、弁護士ダンカンの誘惑に乗り、冒険の旅に出る・・・‼️物語自体は女性版 "フランケンシュタイン"‼️もっとも犯罪者の脳ではなく、赤子の脳なので、見た目は大人でも中身は赤ん坊のベラ役エマ・ストーンの演技が可愛らしくて、素晴らしい‼️そんなベラが言葉を覚え、知識を身につけ、性の歓びに目覚め、自立し、様々な経験を経て、自分の価値観を見出していくまでのベラの変化を体現出来たのは、エマ・ストーンの演技力があっての事でしょう‼️熱烈ジャンプ・シーンなどの体当たりのシーンも、一皮むけた印象を観ている者に強く与える‼️冒険に出るまでをモノクロ、冒険に出てからをカラーで描く、ランティモス監督のセンスの良さも光りますね‼️特にモノクロのシーンはウィレム・デフォーの容姿も含め、デヴィッド・リンチ監督の「エレファント・マン」を思い出しました‼️ベラがカップルで踊る人たちの中、一人で踊り出すシーンはベラというキャラを象徴する名場面だと思います‼️そしてラストで、自殺未遂前の自分(母親)の夫が出現、彼の正体を知り、自分(母親)がどういう扱いを受けていたかを知った主人公‼️それを受けてのラストのカタルシスも快感この上ない‼️この作品は、性別、年齢、国籍等を超えて、自分にとっての本当の価値観を見出そうとした主人公の壮大なアドベンチャーであり、素晴らしき人間讃歌‼️是非エマ・ストーンには2個目のオスカーを獲ってほしいですね‼️
アルジャーノン+ムカデ+千と千尋
本当は浜辺美波観たさにサイレントラブを鑑賞するつもりでしたが、上映時間の微妙な不都合から急遽、こちらの作品に切り替えて鑑賞しました。隣の妻は映画が始まってもなお、あれ?浜辺美波は?と言ってたので、タイトル変えたことに気づかなかったみたい。
さて、いきなり予備知識もなく鑑賞し始めましたが、作品紹介欄には「赤ちゃんの脳みそを」と書かれていたんですね。これ読まずに映画観てたんで、途中びっくりしました。映画の世界観がぶっ飛んでます。
私のタイトル読んで、共感される方もいるかもしれませんが、原作を良くぞここまで映画にしたな、と思わせるスケール感でした。何を主張したいのかは、君たちはどう生きるバリによく分かりませんでしたが、ストーリーそのものは分かりやすいので独特の世界観を浸れると思います。
女優さんはアカデミー賞を取ったとか。それは確かに納得です。
さて今度こそは、浜辺美波を観ようっと!
魂の所在からその先へ
個人評価:4.0
原作、脚本がヨルゴス・ランティモスではないので、どこまでが監督独自のテーマか分からないが、自身が脚本も手掛けた「ロブスター」などの過去作同様に、一貫して通づるテーマがあり、サディスティックな演出など、ヨルゴス節満載の作品であった。
過去作では肉体は魂の入れ物にすぎない事を描き、本作では、さらにその先の魂の在り方を語っていると感じる。
魂の上昇には学びが最も重要だと。
無垢なエマストーンの闊歩の様が、冒険によって得られた教養で、歩き方・口調まで上昇している対比は、見る側にそれを物語っていると感じる。
この世は醜く悲惨な世界。生を受けた者は皆哀れである。そこから身を護るのは学ぶ事だけ。
フランケンシュタインのお話を骨組みに使い、生の在り方と、自分という人格の所在は、肉体や脳に宿るものではなく、後天的に得られた知と経験によって確立する事を実証したかの様な映画だ。
まさに寓話的で、見る側に色んな解釈と教訓を教えてくれる。
それにしても全カットがまるで絵画の一枚絵の様に美しく、リッチな作品を観た充実感があった。
上下について
モノクロからカラーへ
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