哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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映画的想像力を突き詰めた映画
見てからの衝撃がすごくて、消化して自分の言葉にするのに時間を要した。
自分の子供の脳を移植された、無垢と残虐を併せ持つ女性は、天才外科医ゴドウィン・バクスター(ゴッド神)によってこの世に生まれる。
彼女は言葉も歩き方もぎこちないが、アンコントローラブルな性の目覚め(クリ⚪︎⚪︎⚪︎)が訪れ、その衝動のまま冒険と称してリスボンから船で航海を始める。
最初は性も外の世界も新鮮な体験だったが、子供が死んでいく資本主義の格差の問題に衝撃を受け、この世が無垢なものではないことを知る。
同行するパートナーのお金を全てあげてしまい自分も無一文になる。そして逆説的であるが、売春という若さを貨幣に変える資本主義的行為に染まる。
最後は自分が裕福な将軍の妻であったことを知り、一度はその元に行くが、将軍は彼女の目覚めの源泉であるクリ⚪︎⚪︎⚪︎を切除することを宣言する。彼女は将軍の支配的、暴力的な面(戦争を象徴)に失望し、将軍の脳をある生き物とすり替える。
斬新かつ現代的な寓話を含むストーリー
鮮やかな色彩のカット、目的を有した特徴あるカメラワーク。航海する船の造型、売春宿の退廃の造型は臨場感すごい。ザ映画芸術だ。
エマストーンの演技の素晴らしさ。
彼女の演技こそ、この映画に命を吹き込んだ。みんな言ってるが、踊りのシーンは脈動感溢れ、素晴らしいとしか言いようがない。アカデミー主演女優賞賞とるよね。
ここの登場する男たちの醜悪さは、自分を含めた全ての男たちの姿だと思わせるリアリティがある。
壮大な旅物語。大作
おもしろかったと言うか、印象に深く刻まれた映画。エマ・ストーンには何か記録に残るものをあげてほしい。好みは分かれるだろうが画面の隅々まで手を抜かない美術、編集、衣装、音楽(不協和音が多い)は独特の世界観を完璧に形作っており、劇場で味わうべき。
成人の体に乳幼児の脳を移植されたベラが世界を旅して様々な価値観に触れる事で、欲望を満たす行為だけでなく感情や意志を持つようになり、人間としての尊厳を取り戻すまでの壮大な旅物語。
女性に対してだけでなくゴッドの置かれてきた過酷なバックボーンも含め、人は等しく尊重されるべきというテーマかなと受け取った。大作。
成長と道徳心
感想としては久々に衝撃的でクレイジーな映画に出会えた事に感謝。
主人公が世界に触れる前まではモノクロ映像で表現し、飛び出してからはカラフルで表現。
そして主人公が幼い頃は鮮やかなブルーやイエローのドレスを纏うが成長していくにつれて白や黒を基調にした服を纏うのは映像的にも皮肉に感じる。
人は人と触れ合う事で学び成長していくが道徳心は幼少期に育まれ不変的なのかもしれないと思わされてしまった。
人は獣で哀れなるもの、なんて愛おしいのだろう。
最高!
感動するかどうかは人を選ぶかなと思いますが(どの映画もそう言えるけれど😅)
個人的には刺さりまくりの大号泣でした😭
展開も途中で分かりやすく切り替わっていき、暇しなかった😳
表現が苦手で変人だけど悪人ではないゴッドが最終的には家族(?)に囲まれて報われて良かったなぁ、周りの人たちもみんな幸せになれて良かったなぁ、と大変ほっこりしました😃
すーごく泣いた。😌
人間に関わらず存在しうるすべての生物のちっぽけさ、哀れさ、しょーもなさ、世界のひろさが皮肉混じりに綺麗な映像とともに描かれており、非常に考えさせられる作品であったと感じました☺️他の方のレビューでもっと楽しめる作品🌞
哲学書と詩集と音を映画というキャンバスに収めた作品
映画.comではエログロな過度な描写が過剰との書き込みが多かったので見るのやめようかなと思ってました。一方で星評価は高かったこともあり、公開終わる前に視聴してみました。
確かにエログロな表現は多いものの、それに何かの意図があると感じさせます。
その意図は正直理解できていないのですけどね。
とりあえず、想定以上に映画館で観てよかった。というよりも映画館で観なければダメな作品ともいえる。
今回は先に星評価を書いておきます。
映像 ★★★★ (映像というか美術的センスが凄いので★4)
音 ★★★★ (アート・オブ・ノイズ的な音の使い方悪くない)
物語 ★★★★ (良い)
役者 ★★★ (演技より役の設定そのものが上回っているので★4や5には届かず)
編集 ★★★★ (この難解作を最後まで見せるように良くまとめたなと感心)
粗さ ★★★ (粗いようでシッカリ繋がっているように感じた)
翻訳 ★★★★★(正確に翻訳してるかは知らないが詩的であり良かったと思う)
総合 4.0
自分の付けた表題と逆かもしれない。
「映画というキャンバスに哲学書と詩集と音を収めた作品」のほうが合っているかな。そして哲学も詩も私には難解にて映画が何を伝えようとしているのか理解はできなかった。それでも評価は★4であり、総合して趣があって面白かったです。
観てるいる途中で、なぜか、昔々にビデオで借りて観た「ドグラ・マグラ」という映画と、最近のアニメ「メイドインアビス」が頭をよぎった。
若くして観た「ドグラ・マグラ」は正直、反吐(ヘド)の出るような狂気の作品としか思わなかった。今でも気持ち悪いとの記憶しかない。でも、いま観たら、その哲学的世界観を読み取ろうとする自分が居てきっと違う感想になるのかもしれない。改めて「ドグラ・マグラ」を最視聴したいなと揺れ動きつつ、やはり観ることは無さそうw
もうひとつ、アニメ「メイドインアビス」は、人が持つ冒険(好奇心)という衝動は抑えられず、時に善悪を超絶する、というようなイメージの世界観があり、なんとなく本作「哀れなるものたち」にリンクしてしまった。
うーん、長々と何の感想を書いてるのか自分でも分からない・・・。
さて、皆さんがどういった感想(読み解き)となったのか、レビューを読み漁ってみよう。
追記(2024/2/11)
まず原作小説(1992年)があるとのことを知りました。
原作読んでみたいが、私にはそれだけの読書能力がないので、原作小説に対する評価を読み漁ってみた。結構人それぞれの解釈にて一つの答えには収束しない感じです。そういう意味では映画としても、あまり明確な解釈を観る側に与えなかったのは正解なのでしょう。
さて、少し頭を整理して私なりの映画から読み取った解釈を書きます。
本映画は「人(人類史)」を物語に嵌め込んだと解釈します。人類は神の気まぐれで創造され、悪意の無い本能で歩み、好奇心に勝てず禁断の果実のリンゴを食べて(映画では自慰)堕落し、文明に目覚め、進化しながらも、更なる欲求を求め争い、人類は終わりなき闇に向かっていく。そして「永遠に満たされぬ欲求(poor thing)」を抱え自滅に向かっていく。それを救うには新たなる神(=ベラ)の手により世界を作り変えなければダメだということなのでしょう。人類は新たな神の誕生によってしか救いようのない「なんて哀れな生き物なのでしょう」という風刺で終わったのが最後の庭園のシーンであると解釈します。
婚約者の記録というのは聖書ということかな。セックスは人の生まれ変わりを意図するのかも。男女、貧富、娼館、社会的思想、戦争は全体の一部でしかないのだと思います。さて皆さんの解釈は如何なものか。
蛇足
エンドロールのスタッフ紹介も少しお洒落記述にて読み取りづらかった。
日本人らしき人は役割もフルネーム不明だが"… YAMAUCHI"さんを見つけることができた。アニメーターかなぁ?
最高!
美術と演技が素晴らしい。ベラが本当にいるように感じるし、マークラファロもいい!小さい男だけど、一緒にいるうちに愛着も湧きそう。ダンスシーンとか、アレクサンドリアの風景とか、娼館でのシーンとか、どれも良くて、ずっと目が喜ぶような、最高・・・!
原作も読んでみよう〜
ベラ!マックス!山羊!
自殺を図った妊婦がマッド・サイエンティストに助けられ、"自分の子供の脳"を移植され生き返る。
子供の目で見る世界は新鮮な驚きで溢れる・・・
というとハートウォーミングなファンタジーかと思うけど、内容はエロとグロとナンセンスジョークに溢れてる・・・
ただし、笑いの種類がブラックというか捻りなしというか。
子供(脳のベラ)が死体のアレを摘んではペシペシ放して遊んだり、夫を拉致し改善すると言って、ベラ(アップ)!マックス(アップ)!山羊(メー)!の後、あのラストシーン・・・
哀れなるものpoor tingsがpersonになるまで
哀れなるもの
poor tingsがpersonになる過程
poor tingsと原題が写され
哀れなるものは者personじゃないんだ〜と先ずなるほど〜と思う。
はじめから大事なことが提示されてる。
ヨルゴス・ランティモス監督
エマ・ストーン主演
冒頭の身投げから美しい映像
ブルーに映えるなんとも哀しみにくれたベラ?からゴッドの再生手術を経てのベラ、赤ちゃん、身体的な違和感のある動き
歩行や動作〜言動が赤ちゃんの再現の演技にエマ・ストーンの凄さを感じる。
どんどんpersonになっていく過程が面白い。
ベラが発見した感動ジャンプはそうだよなぁ。人がジャンプする体験だよなぁと妙に納得
脳が発達して身体はものtingsじゃなく思考を持ったpersonになる。
エマ・ストーンは相変わらず常識をぶっ飛ばす演技
人を役を忠実にいやそれ以上に体現…色気は無いけど。
さすがエマ👍
傲慢なダンカンを演じるマーク・ラファロー、人としても好きな役者なんだけど、こんなマークラファロー初めて見ました。こんな役は見たくなかった…でも役者として幅広さは観て良かった。
映像の美しさとシンプルに強い物語。
変な世の中だよなを変に切り込むヨルゴス・ランティモス監督の作品でした。
哀れなるものにならないように思考しなきゃ。
もちろんR18
#哀れなるものたち
#エマ・ストーン
#マークラファロ
#ヨルゴスランティモス
「ラ・ラ・ランド」のエマだよね?
「私この役出来ないです」って時点で
女優失格と思ってる私も
(一応監督なので (^_^;)
この映画のエマ・ストーンは
「ラ・ラ・ランドのエマだよね?マジで?」
ってくらい丸裸体当たりのこの役に敬意を表す。
脱げばいいとかじゃなく
裸以外の脅威に圧巻。
よくこの役受けたなー。
素晴らしいです。
2時間22分の強烈&異常な人生という冒険。
まだ2月ですがダントツ1番です。
「ミッドサマー」とまでは言わないけど
絶対デートムービーじゃないけど
この手の全然真面じゃない世界が
好きな女の子は多いだろうなーって
思いました。実際に私の両側は
ピンの女の子でした。
美しさは罪なのでしょうか
最初のモノクロのシーンを観て「ゴシックホラーテイストの作品か…」と思いましたが、画面が色づいてからはまったく違う展開になり、作品に一気に引き込まれました。
話の展開は「実践哲学」ことを言っているのかなぁ、位に思いました。
話は「冒険」と称する未知への探究へ!
ベラは知的好奇心のため、持ち前の行動力と明るさをもってグイグイと前に進んでいき、その姿は凛々しくもあります。
しかし子供の純真無垢な心と、成熟した美貌をもつ大人の女性としての美しさをもつ彼女にはいつも本人には納得のできない壁がいつも立ちはだかります。
そして周りの人は皆、美しいものを独占したいと思い彼女に近づく。
ベラはそこに存在しているだけなのだが、美しさは宝石以上に周囲を狂わせてゆく。
美しいということは罪なのでしょう。
パリの娼館にて異性と肌で関係を繋ぐうちに、それを通じて様々な人の表裏を学ぶことになり、人間というものを学び、心に磨きかけていくというのは面白いと思いました。
終盤近くではテンポがやや失速ぎみで(演出?)、説教臭くなったいったように感じました。
なぜ社会主義にいかねばならなかったのだろうか… 資本主義への反発?
でも本人は解剖医になろうとしている。あまり社会主義とは関係がない。
あとは、ベラの衣装がとにかく豪華!!
アカデミーにノミネートされる作品にはこのくらいが必要なのでしょうね。
これは観る価値がありました。
一般受けはあまりしないかもしれませんが、観ておくには十分な作品であると思いました。
アカデミー賞とるかな
観た人の精神を開放するように思った。セットやBGM(都市変更のところとか)がセンス良かった。正直自分には合わないが評価される作品と思った。エマ・ストーンは主演女優賞とってほしい
少しだけ普通ではない生い立ちの女性が、少しだけ人とは違う経験を通して心と精神が成長していくお話です。ダークな風味があるので苦手な人は注意が必要かも・_・;;
予告で観た、怪しい行動を繰り返す女性が印象的。
作品紹介を読んだらその女性の行く末が気になって
見届けなければ、との衝動にかられて鑑賞。
さあ 鑑賞開始。
で。
…10分経過した頃の正直な思いはというと…
” 観る作品の選択を誤ったかも ”
でした。何故って…
この女性(ベラ)の行動が怖いんですよ。
研究室(?)のストレッチャー上の死体(?)の顔を
金属の棒でグサグサとつっ付くご乱行。ひぇぇ
” ホラーだったか…? ” と、体から血の気が
引いていくのが分かりました @∧@ ; (←怖いのダメなヒト)
それでも、映画館で途中退席するなど映画鑑賞のポリシー
に反する(トイレ利用は除く・-・)、と鑑賞を続行。
なんとか鑑賞終了。
鑑賞の途中から何となく感じていたモヤっとした感想が
帰宅してこの作品を振り返り、何とかまとまってきました。
” 一人の女性が生まれてからの、成長の物語なのか ”
とはいえ、「普通の」物語ではないです。 ・∇・ね
・誕生の仕方が脳移植
・しかも胎児の脳を母体に移植
・体は大人、頭(脳)は子供(コナン君の逆)
その結果、大人が子供のような奇行を行うという
一見、目を背けたくなる場面が多く描かれることに。
※子供(幼児)の残酷性ってありますよね。
捕まえた虫の足をもいだり羽をむしったり…。
だからカオを棒でグサグサしたりするのも当然
なんですね、きっと(…う~ん・_・;)
けれど、ベラの心は成長します。
# 不味い食べ物は口からベーっと出してました。
# 気に入らない事があるとモノを壊してました。
それが
# やがて家の外に出たがるようになります。
# 何でも知りたい、自分の目で確かめたい
赤ちゃんから幼児期を経て、思春期へ。
そしてベラは、ある男と一緒に世界を知る旅に出ます。
反抗期?というだけではない、自我の目覚め?
その旅先での経験が、ベラの心を一段と成長させていきます。
と、まあ
こんな感じにベラは成長していきます。
精神的に。そして 肉体的に。
終盤、ベラの正体に関連して話が急展開します。
ベラの謎というよりは母体の正体についてなのですが
ベラ(の母)を縛りつけていた男(ベラの父になるのか?)と
真正面から立ち向かうのです。
銃を突きつけ、自由を奪おうとする男に対し
一歩も引かずに渡り合い、逆に相手をうち倒すベラの姿は
美しくたくましい魅力にあふれていました。
彼女がその後、どんな人生をおくるのだろうかと気になります。
作中口にしていたように、医者になるのでしょうか。 はて。
※それにしても、このお話の時代はいつなんでしょうね。
19世紀末~20世紀初頭くらい?
現代では無い。 …それは確かかと思うのですが。
◇あれこれ
■エマ・ストーン
ベラは内面の成長に伴って、表情も成長していくのですが
振り返ると、演じたエマ・ストーンの演技がすごいです。・_・
エマ・ストーンの体当たり演技(濡れ場とか)だけでなく
「体は大人の女のまま」なのに、中が「生まれたての子供
から大人」へと成長していく女性のしぐさや表情を、実に
細やかに表現していたことに拍手です。
■ベラの体の脳は誰の脳?
母親の頭の中に、お腹の中に居た胎児の脳を移植。…うーん。
入れ物の方が大きすぎやしないか と余計な心配。・_・;
もしかして、母の脳のダメになった部位は切り捨てて ・-・;
空いた隙間に子供の脳を押し込んだ …とかなのでしょうか?
そうとでも考えないと、移植された脳の成長スピードが早すぎる
ような気がするのですが、どうなのでしょう。(←素人考え・_・; )
■ベラ …といえば
妖怪人間を思い出す世代なのですが、そもそも「ベラ」って
どんな意味のあるコトバなのかと検索してみました。
イタリア語で ” 美しい ” という意味なのですね。 へぇ
ひとつ賢くなりました。
◇最後に
ベラを手術したゴッドウィン。
この天才と紙一重の外科医は、いったい何を考えて動物の合成の
ような手術を繰り返していたのか。
振り返ってみると、その動機付けが描かれていない気がします。
ベラを(ベラの母体を)助けたのは気まぐれからだったのか。
それとも他の理由があったのか。
保護者=父親的な一面を見せていたようにも感じたのですが
そんなどうでも良さそうな処が気になっています。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
またもやパンフ完売
予告編やwebの情報などから(熟読せず)風変わりな、もしくはクセのある映画かなという印象を持っていました。
魚眼レンズで覗き見てるような映像もあり。
ストーリー設定は、発想がすごいですね。確かにR-18な内容で、グロいのもそうですが快楽シーンは、ややげんなり。。。でも、性は生であり、ベラは成長していくんですね。
そして、解放されるラストでよかったと思います。
面白かったかというとよくわからないのですが、飽きることはありませんでした。
エマ・ストーンは初見ですが、体当たりで熱演。蘇った時の最初の方は、表情が子どもっぽく見える時もあったし、きれいなだけの女優さんじゃできない役だなと思いました。
衣装や室内、特に船からの景色が素敵でした。
ヨルゴス劇
監督の作風というものがあるが、また今回もヨルゴス監督作だった。
監督の主な要素は何なのかを考えてみました。
ブラックユーモア、痛み、滑稽、皮肉、美術、目まい、不協和音、切れ味、、。
この度もこんな要素が如何なく発揮されつつも、最後に観客を置いてきぼりにしないラストが、女王陛下のお気に入りとは違って落ちつきました、心が。
女王陛下は観客を突き放して終わった感がありましたので、、、
連続消化はできないが、一周回った頃また観たくなるヨルゴス監督作。お漬物みたいな作風です。
ピヨンビヨン
「哀れなるものたち」
思っていたほどR18指定?と感じた
美術、衣装、音楽は凄い
眠くはなりませんでした(ギリギリで生きていたい)
ベラがだんだんと賢くなっていく
あんなモラハラ旦那と居たら
自死したくなるよね
そして娘(脳みそ)がやり返す
スカッとジャパン
人間の欲求
人間の根本って、欲求で成立して、社会的欲求に移っていく事がよく分かる作品ですね。エマ・ストーンが後半は特に終始裸に近いのが、凄いですね。背景は過去、技術は未来という不思議な設定が今までとは違う感触がありました。
哀れなるものたちとは誰か
自由で天真爛漫、欲望にも忠実なベラ。
当初は改造人間となってしまった彼女、それを作ったゴッドが哀れなるひとたちかと思ったが。
前世紀初頭?の常識、風習、嫉妬心、独占欲に縛られた男たちがベラの行動に振り回されて自ら破滅してゆく。
彼らこそが哀れなるものたちなのだ。
翻って現代のリアルな世界に生きる私たち。ニュースやSNS、Webを通じた情報に踊らされてはいないか。
私たちが信じる常識や価値観に振り回されて「哀れなるものたち」となっている危機を刺しているいるように思えてならない。
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