「ベラの知らない知りたい世界」哀れなるものたち どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
ベラの知らない知りたい世界
大画面向きの映像で、カメラワークも斬新で良い。
形状の変わった生き物、美しい建造物、約100年前のファッションも見どころ。
序盤のモノクロ時の死体と、後半に登場する長髪の男の二人のペニスや女性の乳首や陰毛も モザイク無しで 惜しみなく映し出されている。
世界各地の描きかたが、コミカルで芸術的で、まるでティム・バートン監督作品とスタンリー・キューブリック監督作品を足して二で割ったような、洗練された見ごたえのある映像である。ベラと一緒に冒険している男は遊び人で、ベラの體が目的だから、「アンアンアンアン」幸せにさせまくるのだった。
人体実験の被験者であるベラが結婚前に別の男と出かけるシチュエーションが、終盤 もう一度 ある。自分の両親の結婚生活を知るという伏線回収もバッチリであった。
ベラの知的な成長が楽しくて、最後の最後まで言動が面白かった。
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