「狂気的で残酷、でも恐ろしいほど美しい」哀れなるものたち はむさんの映画レビュー(感想・評価)
狂気的で残酷、でも恐ろしいほど美しい
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自由と束縛の欲望、我々の本能、人間の残酷さ。
それら全てが物語で溢れる、まるで絵画のようなエネルギーとパワーを感じました。
美しさの中にあるメッセージをこんなにも直接的に感じたのは初めてです。
私たちの潜在的な残酷さは、どのように現れるかが違うだけだと分かりました。
都合の良いように物事を進めるために嘘をつく、新しい物や価値観を与え魂を奪う、美への執着から若い女性を傷つける、人を脅し服従させる。
そんな汚くて醜いものを心の奥底にかかえている。目を背けたくなるけど、必ずあるものだと気付かされました。でもその分、美しさも溢れている。
作品内の性や命に対しての直接的な表現が、より力強いメッセージとなり、私の魂をえぐり、くすぶりました。圧巻です。
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