劇場公開日 2024年1月26日

「ファムファタールではなく」哀れなるものたち FormosaMyuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ファムファタールではなく

2024年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

母親の体に胎児の脳を移植するということで、身体と精神のギャップが主題になる話かと思ったが、そうではなく未成熟の脳が成熟した体でどのように成長するかの物語。

言葉を覚え始めた主人公は冒険や快楽を求めて行動を開始する。この点は確かに子供ならそうだろうなと思えます。そのうち思想や倫理に目覚め始める主人公。しかし性についてはあくまで女性の自由を強く訴える行動を一貫して示す。それによって破滅する男も描かれるわけですが、ファムファタールという男の視点での物語ではなく、終始強い信念を持った女が描かれていると思います。

それはともかく、描かれる町やファッションの美しさはなかなかと思わさせられます。

FormosaMyu