「人造女性の地獄巡りロードムービー」哀れなるものたち まままさんの映画レビュー(感想・評価)
人造女性の地獄巡りロードムービー
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設定や舞台となるシュールなSFがまず魅力的
・脳の移植
・キメラを作るマッドサイエンティスト
・スチームパンクで幻想的な配色の街並み
人造人間として蘇った女性が、胎児の段階から一気に精神的に成長していく話
親元を離れて世界を周り戻ってくるというロードムービーであり、各地でダメな男や社会制度に触れていく地獄巡りになっている
父親からの支配を飛び出して世界へ出ていく
同時に結婚制度も気にせず飛び出す
性に関しても自由
一旦全ての家や親のしがらみから自由になって世界へ飛び出す
さらには思想を得ることで、社会を知る
女・酒・ギャンブルという快楽主義な典型的男性をそのタイミングで見限る
船の上で出会った現実主義な男が対比となっている
貧しい子供達を見て悲しむ(蛙をぶちゅっと潰してたのもそれほど前でないのに、急速に成長している。利他の心の芽生え)
ただ金の感覚は未だめちゃくちゃ。
なので今度は自分で金を稼ぐ。それも体を売って稼ぐ。
性風俗を通して社会や男を知る。
(千と千尋みたい。湯婆婆みたいなオーナーに耳を噛まれる)
社会主義女性の同僚と仲良くなる
最終的に死にゆく父親の元へ戻ってくる。
そして元夫が登場。実は支配欲マシマシの最低男性だった。
なんとそいつの頭をヤギに変えてハッピーエンド風に終了
(一瞬父親の脳を入れるのかと思ったら違った)
果たしてそのエンディングはもうどういうつもりなんやと思いながら、そう言えばこの監督には倫理観が欠如していたなあと
あと総じてエマストーン流石に体張りすぎでは
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