「美しくあれと求める哀れなるものたち。」哀れなるものたち たくさんの映画レビュー(感想・評価)
美しくあれと求める哀れなるものたち。
彼女はひたすらに純粋で、ただただ知りたいという欲求のみを抱いて旅に出る。
思考も言動も、およそ人間的ではない彼女だからこそ、そこには穢れなき美しさが存在する。まるで人形や犬や子供のような、いわば押井守的な美的感覚を醸し出しているのである。
そんな美しさを求める人間たちに対して、彼女は全く意にも介さず、さらなる知識をもとめ、より人間らしくなっていく。
自由意志の名のもとに、その変化は許されてしかるべき行為ではあるのものの、普通になることが是が非か未だ結論を出せないでいる。
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