「興味深かった。」哀れなるものたち kame-pukupukuさんの映画レビュー(感想・評価)
興味深かった。
映画館にて鑑賞しました。
タイトルに惹かれて前情報なしで見に行きました。アカデミー賞の複数の部門にノミネートされている作品だと映画が始まる前のCMで知りました。
最初は色無しから始まり、旅に出たところから色が付き始める演出であったり、現実なのか幻想なのか若干不安になるような街並みや色合いに独特な世界観を感じました。この監督さんの世界観なのかもしれませんが、現実味をちょっと薄めることで「ここで描いているのは現実じゃないんですよ」という言い訳をギリギリなところでしているようにも感じました。
大人の女性の体に、その女性が身ごもっていた胎児の脳を移植して観察するというのは、とてつもないマッドサイエンティストな発想で設定自体にはかなり驚きましたが、彼女の成長過程はシミュレーションゲームを見ているような感覚にもなり、個人的には興味深かったです。
この映画はこの結末を見せたかったのでしょうか。結末に至る過程を見せたかったのでしょうか。表現しづらいのですが、映画のあのラストはあの過程を経ての結果として良かったのでしょうか。
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