「私の陳腐な人生観ではなかなか選択しえない映画」哀れなるものたち 浅見探偵さんの映画レビュー(感想・評価)
私の陳腐な人生観ではなかなか選択しえない映画
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「映画で一言:哀れなるものたち」
えらい映画を観た。普段からエンターテインメント一択の娯楽映画中心なので、社会派とか芸術系の映画とかホラーものはほとんど観ないが、今回はなぜか気になって「哀れなるものたち」に足を運んだ。主演がエマストーンだったせいもあるが、予告編を見たときから劇場に足を運ぼうと決めていた。
ヨルゴス・ランティモス監督というのは芸術というか、エログロが得意らしい。この映画、私には評価が難しい・・・。全編のほぼ10分の1がエマストーンのセックスシーンだったような気がしたくらい、彼女がやられまくる。いや、やりまくる。解剖シーンなども含めていわばエログロ映画なのだが、エマにはほとんどエロチックを感させない、奇妙な演出。不協和音の音楽も微妙である。しかしながら、彼女は全身全霊の大熱演で、改造人間の役をこなしていた。ほんと、そこまでしなくても良いのではと言う猛演ぶりであった。アカデミー賞主演女優賞をあげてほしい熱演である。
★の評価は難しいが、劇中のカラフルな風景や衣装など、単なるエログロとはいえないギリギリのエンタメ性とエマストーンを評価して★3.7かな。映画館で観るべき価値はある作品だと思う。
でも私の陳腐な人生観ではなかなか選択しえない映画だわな。
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