劇場公開日 2024年1月26日

「エンドロールまで最低=最高」哀れなるものたち 雨丘もびりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0エンドロールまで最低=最高

2024年2月1日
PCから投稿

「にんげんよ!スバラシイぞおおッ!!」って神視点で抱きしめたくなった。
ニカニカ笑いながら劇場出たら...清水崇がパンフに同じこと書いてやがって悔しっw。
こんな作品の背景美術に『パディントン2』のスタッフ引っ張ってくんの狂気!(褒)
アヒル犬、ブタ鶏が好きすぎる。ブリューゲル!
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あのね。あのですね。
母の体に入れられた娘脳が、カラダ的にタブーなことやり狂う展開がゲキ快感なのよ。
この「けへへへ~ざまあみろお」感、わかる?私はわかる!そしてわかってほしくない!
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ほんでさほんでさ!
オトコが見せたがる景色の!
アラジン気取りで連れてく世界の!
んまぁ~あああ退屈なコト!
退ぁい屈ぅなコトおおおお!
クルーズ!シャレオツなショーパブ!
バイク!競馬!横浜の夜景!(←これ私の)
あるあるぅうううわぁあああ!!!!!(叫)
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「私は非常識で冒険家。受け入れてくれる器が欲しい」テキな台詞があって、脳に直接書き留めたい。
イタリア以降のベラのセリフは一字一句書き留めたい。
字幕の松浦美奈さんが、本作もキレッキレ!
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でも、どことなく監督が、(たぶん)自身の男性的経験を振り返って、テレの自虐と[調子こいてた時に甘えさせてくれた相手]に感謝してる気がして、チャーミングだわ~って感じたお年頃の私です。
娼館のヴードゥーオババ(脱いだらスゴいのw)には私も打ちのめされた。確かに幼かった。反省。
フェミもミソジニーもなく、全員しっちゃかめっちゃか活き活きしてて、ポジティブヴァイブスで、私もすごく救われたし、楽しかった(^O^♪)
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義父のげっぷに耐える養子よ(感涙)。
枯れ専の私的にはベストデフォーでした。下あごの縫い跡に熱烈ジャンプ。
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で、
結末も痛快ながら、
エンドロールがさらに極上で。
観客を神視点に持ち上げたあと、
「...見えんべ?」「...想像すんべ?」
って写真カマしてきて、しっかり地に叩き堕としてくれるからw、打撲に呻きながらおうちまで這って帰れましたとさ。
はい。私もきっぱり、哀れなるものサ。痛つつ(┌;^”^)┐
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(これは相応しくないけど、どうしても書きたい)
エマ・ストーン素晴らしいですけど、見ながらな~んか『岬の兄妹』の真理子を超えないなって...やっぱ常軌を逸した名演でした。
和田光沙さん神!日本の役者ってスゴイとこ到達してるよほんと。

雨丘もびり