「摩訶不思議」哀れなるものたち 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
摩訶不思議
ブラックファンタジー風の序盤はユニバーサルホラー的でもあり、白黒・カラーの混在、魚眼に近い超広角レンズによる歪んだ映像、陰影を廃した70年代風のライティングなど斬新な感覚に満ちています。
中盤以降は何を言いたいんだかサッパリわかりませんが、話の奇抜性がカバーしています。
原作なのか、脚本なのか、演出なのか必然性のないストーリー展開を、監督独特の感性で行き当たりばったりに演出した妙味が出色です。
とにかく何だかわからないけど、何となく珍しい物を観た、という感想です。
故にボロクソにけなす人も多いでしょうね。
良くも悪くもオスカー好みではあるでしょう。
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