劇場公開日 2024年1月26日

「ストーリー、世界観、美的センス、最高。」哀れなるものたち Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ストーリー、世界観、美的センス、最高。

2024年1月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

評判通りの傑作である。いかにも実際、昔あったかのような怪しい医学を軸に奇想天外のストーリー、ブルジョア風俗もゴージャスに再現、風景や世界観がスケール大きく描かれ、美的センスは衣装からエンドロールの背景に及ぶ。人間性とは倫理とは何かという、いささか哲学的なテーマとともに、明け透けなセックスシーンも入れた娯楽性もある。ヴェネツィアで金獅子賞も納得、恐れ入りましたという感じ。最初は奇怪なベラが、この映画を見終えた後は誰もが好きになる。

Boncompagno da Tacaoca