「アンモラルな始まりでも」哀れなるものたち berkeleyさんの映画レビュー(感想・評価)
アンモラルな始まりでも
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Poor Things
自分が世界を見せてあげると言って、実際に影響を受けて変わると、ある人は自分の手から離れていくのに耐えられないと咽ぶ。大人の身体に子供の脳という設定が、(振り回す立場としても)絶妙なのだろう。
世界では生活困窮者は熱射を前にして、理性を失い子供も虐待する。使用人たちは銃口の脅しに逆らえず、弄り芸の演者を続ける。
傍観していても、その立場に成り代わったなら加害者でも被害者でも、そのまま自分を当てはめる他ないと。それに対して、アンモラルな出生でも、生命自体は魅力的だと。人の可能性を檻に閉じ込めないよう、進歩できるかどうかを問うている
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sow_miyaさんのコメント
2024年2月7日
コメントありがとうございました。
>使用人たちは銃口の脅しに逆らえず、弄り芸の演者を続ける。
コメント頂いた部分は、まさに、ここですよね。鋭く描かれていたと思います。