「独特の世界ですね」哀れなるものたち ノブさんの映画レビュー(感想・評価)
独特の世界ですね
アカデミー賞にノミネートされている話題作ということで早速鑑賞してきました。ヨルゴス・ランティモス監督作品を観るのは初めてです。エマ・ストーンがアカデミー主演女優賞にノミネート。
見終わった感想はというと、力作ですが好みかと問われると答えに詰まります。グロいシーンや性交場面が多く、これがアカデミー賞ノミネート??と途中までは感じました。
ベラは赤ちゃんの脳を移植された大人の女性という設定なので、純粋過ぎて下品だと感じる部分もありますが、そもそも人間の本音は下品なのかもしれません。社会を形成する上で人間関係を円滑にするために本心を包み隠し、嫌なことでも我慢して皆生きてる訳です。
性交シーンがこれでもかと多いのはそれが人間を形成する大きな欲望だからなのかもしれません。欲望を満たし女を支配しようとする男たち。しかしベラは肉欲を満たしながらも、男に支配されるのではなく、真の自由を望み身体を張って生きていく。
映画を見る前はベラがいろんな冒険や経験をして成長していくのかと思いきや性の部分に多くスポットがあてられその描写が多く、ベラが性交を通じて男を知り、そして女を知るのがなんだか男の視点で見ると考えさせられるものがありました。描写は割と奔放に描かれてるのでいやらしさはあまりありませんが下品だと思う方もいるでしょう。
結局は、男と女は性交で結ばれますが、男女の結びつきにはもっと重要な事があるとこの作品は言ってる気がします。本当の意味での女性の自由がなければならないと。
ラストで元の夫が登場してからも面白かったのですが、正直にいうと上映時間がちょっと長く感じました。
追伸:ウィレム・デフォーも歳をとって立派な役者になりましたねえ。ストリート・オブ・ファイヤーのときはまさかこんな演技派俳優になるとは想像できませんでした。
コメント・共感ありがとうございます。
「哀れなるものたち」
なんとなく、人間かなぁ・・・と思い付いただけで、
それで纏めてしまいました。
女性賛歌と手放しでも喜べず、複雑な気持ちでした。
ウィレム・デフォー、本当に燻銀ですね。
「ストリート・オブ・ファイヤー」
熱くなりましたね。懐かしいです。
マイケル・ペレに夢中でした。
ゆ~きちさん、
いいね&コメントありがとうございます。
BODYボディという作品ですね。
私は未見ですがググってみて面白そうだなと思いました。
機会があれば見てみますね。