劇場公開日 2024年1月26日

「エマ・ストーンの体当たりの演技に脱帽」哀れなるものたち ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0エマ・ストーンの体当たりの演技に脱帽

2024年1月27日
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鑑賞方法:映画館

エマ・ストーン演じるベラ・バクスターの、ある意味成長の物語であり、愛の物語であり、
人生観・死生観にも関わるような、実に深い作品だと感じました。

倫理的・道徳的な観点からは到底ほめられるような作品ではありませんが、
この映画(原作も)は他に類を見ないオリジナリティがありますし、
何よりこういう発想はなかなか生まれないでしょう。

主人公ベラは、体は大人、脳は胎児。でも恐るべきスピードで学習していき、
オープニングとエンディングではまるで別人かと思うくらいの成長を遂げています。
そのように演じているエマ・ストーンの演技がすごいのです。
表情・歩き方・所作など全然違うのですよね。本当にすごいなと思いました。

R18+の理由は、セクシュアルな表現がふんだんに盛り込まれていることと
人間の脳や臓器などもビジュアル化されていますので、その点に留意いただき
鑑賞いただければと思います。

私はヨルゴス・ランティモス監督作品は、本作が初鑑賞ですが、
今までにない衝撃を受けましたので、他の作品も配信で鑑賞しようと思います。

第96回アカデミー賞へのノミネートが11部門というのも納得な作品でした。

ひでちゃぴん