「騙された!」ドミノ Minaさんの映画レビュー(感想・評価)
騙された!
バットマン役の降板がどうのと気になるベン・アフレック主演のSFアクション作品。どうも予告等でクリストファー・ノーランの作品群がチラつくのだが、観た人はどうしても「インセプション」だったり、「TENET/テネット」を想像してしまうらしい。もちろん私もその1人だったのだが、本作は頭フル回転で観るような難解SFでは無い為、その辺は安心出来るだろう。構想20年で完成した本作だが、それをたったの94分でサクッと描く良いのか悪いのか分からない形でロバート・ロドリゲスが作り上げている。
この手の作品にしては正直短すぎる印象だが、コロナ禍での撮影で中々思う様にいかなかったとの事で、「ジャスティス・リーグ」よろしくロバート・ロドリゲスカット版でもリリースしないだろうか。
それでもしっかり騙されたし、分かった時の爽快感や驚きは大きいものであり、かなり満足のいく作品だった。驚くほどSF感が無かったり、キャラクターの魅力が薄かったりなどの残念な点はあるが、大画面で2,000円払って観る価値はあるだろう。
なんと言っても映画オタクが作った映画はマニア心が強い。明らかにオマージュとも取れる設定などがあり、ニヤッと出来る事間違いなしだ。だが、映像体験等と謳われているが、前述の通りSF要素はゼロに近いため、そこはあまり期待すべきでは無い様に思う。サスペンスアクション位のイメージで観ると間違いなくピッタリはまるはずだ。
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