「ヒッチコック作品の復活」ドミノ HAL2005さんの映画レビュー(感想・評価)
ヒッチコック作品の復活
まず、第一にこの作品はエンドクレジットまでちゃんと観るように。続きがあるからね。
さて、ロドリゲスは現代にヒッチコック作品を蘇らせた。
ヒロインこそ金髪ではないが、間違いなくこれはヒッチコック作品だ。
分かり易い勧善懲悪の関係でありながら、奥行きがあるキャラクター設定、正統派のイケオジ(B.アフレック)、不気味な悪役(今作の悪役の見た目はとても特徴的)、そしてホラー映画とはまた違うサスペンスならではのあの独特な恐怖感。
特に恐怖感がヒッチコックのそれだ。思わず、主人公の危機を自分に重ねてしまい、とても怖くなる。だからこそ、印象に残り、恐怖が解放された時、とてもホッとしていい気分になる。
本作はそんな作品だった。
それと、ちょっとメタフィクションみたいな部分もまた良かった。とても笑えた。最近の映画ってそうだよなって思って本当に面白かった。特殊効果の使い方も捻ってる辺り、脚本に隙がないよな、と感心した。
脚本ばかり褒めてるようだが、照明の使い方なんか自分にはどうやってるのかようわからんが、ハリウッドクオリティだった。衣装も大袈裟な感じがシュールで良かった。恐怖感の演出でいくと、自分はシャワーからの逢瀬のシーンの不気味さに鳥肌が立った(別に過激な表現はないです)。特に物語と関係ないんだがすごく良かった。
ヒッチコック作品好きなら必見。
ヒッチーと同じくこの作品も人を選ばない作品なので興味があれば是非是非。
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