「ロドリゲスらしくないA級風」ドミノ Annexさんの映画レビュー(感想・評価)
ロドリゲスらしくないA級風
B級の星ロバート・ロドリゲス監督にしては随分と真っ当な、A級風の映画。
確かにどんでん返しの展開ではあるけど、過程は強引。
もうちょっと上映時間が長くなってもいいので、極少数で構成されていると思われる組織が世界を操れるまでになった過程をもうちょっと描いても良かったのでは。
アクションシーンはかなり大人しめ。
現実を歪めたからこそ生まれるアクションが見たかったが、予算の問題なのかただ見つめ合うだけで解決的なカットが多く、そこは期待外れ。
同時期に公開されているSISUの方がずっとロドリゲス節を感じる。
本作も決してつまらないわけではないが、次回作はもっとロドリゲス節前回の笑ってしまうような映画を作ってほしい。
邦題「ドミノ」に対する不満の声が多いが、ドミノは作中の重要なキーワードで、これをタイトルにするのは特に問題とは思えない。
英語の「Hypnotic」は日本人に馴染みのない言葉で伝わりづらいから。
元々邦題自体反対派だけど、最近は仕方ないかと諦めている。
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