あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のレビュー・感想・評価
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タイムリープ系の映画ではかなり泣ける作品。 本年度ベスト!
福原遥さん目当て。
なかなか良い演技で女優としての成長を感じる作品だった(笑)
父が他界し母と二人暮らしの百合。
生活も苦しい中、亡くなった父を誉めるばかり母にうんざりする感じ。
大学の進学を諦め就職を選んだ百合が戦時中の日本にタイムリープする展開。
特攻隊に志願した彰と出会い、食堂で住み込みで働く事に。
食堂の女将のツルが小綺麗なんだけど、後で調べたら松坂慶子さんだった(笑)
父親が他界したこ事もあって百合が自ら命を絶つ特攻隊員に疑問を抱く姿に泣ける。
今更だけど特攻隊の是非を問う感じに考えさせられる。
彰を演じた水上恒司さんの優しい雰囲気が印象的。
彰が出撃する日が訪れ泣ける展開に期待するもあっさりと出撃してしまい泣ける作品と思いきやそうでもない(笑)
と、思ってから百合が現代に戻り、ある施設を訪れたシーンから涙腺が緩む感じに意表を突かれた。
そして彰が目指したかった道を百合が引き継ぐ展開にも泣ける。
エンドロールで流れる福山雅治さんの「想望」の曲。
本作の為に書き下ろした歌詞に余韻に浸れた。
あの花が咲いていた場所。
丘じゃなくて谷と感じたのは自分だけなのか?
気になります( ´∀`)
譲ってもらった平和
映画館告知でアキラー!をよく見たので気になって見に行きました 原作は未読です
ある種結末は分かってるのですからどういう見せ方するのかなーと思ったらある意味ど真ん中ストレートみたいな感じが逆に良かったのかなー
細かいところ見ればツッコミどころはあるかと思いますが…
百合が考え方が最後まで変わらなかったのは良かったけど生活に馴染むの早っ(笑)とは思いました
アキラの不器用だけど優しい感じすごく伝わりました 良かったです
戦争には負けたし本当の意味で平和ではないかもしれないけどアキラから貰った平和に感謝して、生きる目標ができたり周りの人に感謝できるように心の成長が見れたので凄い良かったです😭
僕らの声はどこまで届くのだろう
受け継がれる灯火の数だけ
悲しさがあるとしても
その輝きが生きたという証である限り
僕らは声をあげ続けるだろう
この先もまだ未来はあるのだと
声の限り伝え続けるだろう
泣ける場面はたしかにある(自分はダメだったけど)
批判されるかもしれない意見だが、特攻隊員の物語って少し苦手だ。彼らの犠牲があったからこそ今の平和があるという論調に違和感を覚えてしまう。それを言っていいのは、独立を勝ち取った側だったり、自由を守った側なんじゃないかと。
単純に、特攻隊員が死にゆく姿を映画やドラマや小説で疑似体験するのがつらすぎるという理由もある。理不尽な戦争に駆り出され、国民を大切にしない軍の方針でただただ殺されていく彼らのことを思うと悲しくなる。
だから、現代の女子高生がタイムスリップして特攻隊員と恋に落ちるって設定に違和感しかなかった。そんなことに特攻隊員を使うなよと。実際観てみると、タイムスリップのきっかけ・条件とか、あの場面で助けに来るというご都合主義な展開とか、手紙の文体とか、気になってしまうところが多すぎた。タイムスリップ前の百合の行動が意味するところもあまりにもわかりやすい。
ただ、特攻隊員との恋を描いた話として定番と言える展開がちゃんと待ち受けていたから、泣けそうな場面はいくつかあった。それで十分なのかもしれない。自分が入り込めなかっただけということ。
そんなことを感じてしまうくらいに、この映画を観るには年をとりすぎているってことなのかもしれない。そこら中の座席で起こっていたすすり泣きや嗚咽を聞きながらそんなことを思ってしまった。
実在した富屋食堂がモデル?
生きる時代、国によって自分の運命は変わる
戦争映画としては弱め。
死体もほぼ出てこない。
恋愛映画寄りの戦争映画?
なので、戦争映画が苦手な方でも大丈夫だと思います。
戦争の恐ろしさを伝えきれてないかなぁ🤔
特攻隊が神だと言われてたのは父から聞いてたけど、そんなに神様神様言われてるのは知らなかった。神風特攻隊ってそういう意味があったんやね。
蛇口をひねれば水が出て、店に行けば食べたい物が買える。そんな時代に生きてる主人公にとっていきなり1945年にタイムスリップしてその場で生活し生活の不便さ、戦争の恐ろしさを体験し自分が生きてた時代がいかに幸せかを思い知らされる。
そんなメッセージが添えられた映画かなぁと思った。
命は平等なんて聞くけど生きてる時代が違うだけで運が悪いな、不公平だなといつも思ってしまう。この時代に生きさせてもらってありがとうございます。と感謝して生きていかなければならない。。
あと手紙の内容はもっと濃くして欲しかったなー😭いや博物館のシーン泣いたけど!手紙が見つかった時にも泣いたけど!
手紙といえば探偵ナイトスクープ!の「レイテ島からの手紙」の依頼は号泣モノでした。
伊藤健太郎は久々に見ました。彼は色々あったけどやっぱりいい男でした。演技も○!
特攻隊員と周囲の人の言葉の裏の思いを考えさせられる
あまり期待していなかった。 予告編から分かるのは
タイムスリップ + 戦争 + ラブストーリー
1つずつの要素はどれをとっても目新しさは無いし、これを組み合わせるというのは、期待より安上がりな薄っぺらな作品になってはいないか? という危惧の方が強かった。
が、・・・
【物語】
高校3年の百合(福原遥)は進路決定を前に、自分の迷いや不安を親や教師にぶつけていた。ある日、百合は母親とけんかをして家を飛び出すが、雷雨に遭う。 目の前に有った洞窟に入って気を失う。
目を覚まして洞窟から出ると住宅街だったはずが、目の前に広がるのは水田だった。しばらく歩くと街に出たが、明らかに自分の住んでいた街と様子が違う。混乱し気分が悪くなった百合は通りかかった軍服の彰(水上恒司)に助けられる。そして連れて行かれた彰の行きつけの食堂“鶴”で見た新聞の日付は1945年6月だった。
百合に行き場の無いことを知った “鶴”の女店主鶴(松坂慶子)は「住み込みで働かないか?」と声を掛ける。 選択肢の無い百合はその店で働き始める。
“鶴”は軍の指定食堂であるため、彰と同じ部隊に所属する仲間が毎日のように訪れた。百合は彰と言葉を交わすうちに惹(ひ)かれていく。しかし、彰と仲間達は特攻隊員として出撃する日が迫っていた。
【感想】
最初に書いたとおり、期待していなかった。
実際、観始めてからも
「なんかなあ、台詞・脚本が練れてないなあ」
「この時代を扱うにしては演技も軽いなあ・・・」
というネガティブな感触が募り、
「やっぱ、こんなもんか」
中盤まではそんなだった。
しかし、終盤になって俄かに惹きこまれて行った。
中盤までは彰達が「俺達はお国のために死ぬ」と飛び立って、ただ悲しく見送るという通り一編の悲恋で終わることを想像していた。
が、終盤になって特攻隊員達が本音を語り始める。
隊員の一人が自分の本当の気持ちに逆らい切れずに当時の軍では許されない行動に出る。本音をぶちまける。
仲間は強く批難する。しかし・・・
この展開後、自分の中に様々な思いが渦巻いた。
特攻で散っていった若者は心の底では何を思っていたのだろうと考え始めた。表面的に口にしていたことだけ聞けば、特攻というあまりに命軽視の愚かな戦略であるのに当時の人間は「お国のため」という言葉に踊らされた(言葉を選ばずに言えば)“馬鹿な”人達とも思える。 しかし、口にしていた言葉とは裏腹に本当はほとんどの人が「馬鹿げた作戦」と分かっていたのでは?
分っていながら様々な胸が張り裂けんばかりの思いを抱いて飛び立っていったのではないかと。
隊員だけではない。
出撃が決まったと報告する隊員に鶴が「おめでとう」と言う。
この言葉もそうしか言えなかった鶴の思いを想像すると・・・
この時代に生きた人々の心の内を考えると胸に迫るものがあった。
自分が一番驚いたが、終盤は久しぶりにボロボロと涙がこぼれ続けた。
今、思い返してこの感想を書いているだけでも再び涙が溢れて来た。
本作は映画としての演技・演出等作品としての完成度は決して高くない。
しかし、特攻に出撃するという極限の状況に立ち会った人達が一体どんな思いだったか想像することで、命と平和の重み、尊さを改めて胸に強く突き付けられる作品だ。
是非、多くの若者に観てもらいたい。
感動するだろうという予告編からの期待を上回る感動
「他人を救っても自分が死んだらバカじゃん。」
自分を取り巻く生活環境に嫌気が差した思春期真っ只中の高校生の女の子がある嵐の夜に家出をして、目が覚めたら第二次世界大戦中の日本に迷い込み、そこで生活をし、特攻隊員に出会い、恋をするという話。
この話、単なるお涙頂戴もののラブストーリーじゃなくて、自ら死にに行く覚悟を持った特攻隊員たちそれぞれのキャラクターが立ってた点が良かったと思う。
正直あらすじを読んで予感する感動を上回るほどの感動はなかったが、それでも今の生活は紛れもなく恵まれて過去の人たちが生きたかった生活なんだなと感じた。
にしても、元々"他人を救っても自分が死んだらそこに意味なんてない"という考えを持っていた女の子が時空を飛び越え、その当の命懸けの隊員たちを前にその元々持ってたその考えを改めることになるのかと思いきや、むしろ語気を強めて自らの考えを素直に伝えていたことに芯の強さを素直に感じた。
自分を含めて戦争について知らない、もしくは関心のない若い人たちにも観やすい映画なので、そうゆう人たちにもおすすめ出来る映画だと思いました。
ラブストーリーを主軸に、特攻隊員達の心情に迫る群像劇
本作の公開日12月8日は何の日かと問われて即答できる人は少ないだろう。太平洋戦争開戦日。日本の真珠湾攻撃が行われた日である。あの日から82年後に本作が公開されるのは単なる偶然ではなく作り手の強い意図を感じたので心して鑑賞した。
本作は、特攻隊員と現代からタイムスリップした女子高生のラブストーリーが主軸であるが、特攻隊員達の群像劇でもあり彼らの心情に真摯に迫る感涙作である。
本作の主人公・高校生の加納百合(福原遥)は卒業後の進路のことで母親と喧嘩し、近くの元防空壕で一夜を明かすが、目覚めた時、そこは1945年6月の太平洋戦争末期の日本だった。呆然自失の百合に青年・佐久間彰(水上恒司)が声を掛け、軍指定食堂に連れていく。そこで、百合は、女将のツル(松坂慶子)、勤労学生の千代(出口夏希)、彰と同じ隊の石丸(伊藤健太郎)、板倉(嶋崎斗亜)、寺岡(上川周作)、加藤(小野塚勇人)と知り合う。百合は次第に彰に惹かれていくが、彰は特攻隊員であり出撃が迫っていた・・・。
彰は、彰が好きな百合の花で覆い尽くされた丘に百合を連れていく。二人を優しく包み込む百合の丘の美しさが、二人の愛を翻弄する戦争の不条理を際出たせている。切な過ぎる。
ツルの店での特攻隊員達の会話は、当初、大義に殉じることで統一されていた。しかし、生きることを大切にする百合の考え方に触れ、家族を残して死ねないという想いと大義に殉じるという想いが激しく交錯する。彼らの苦悩が浮き彫りになる。従来の作品では、苦悩の末に大義に殉じて出撃するのだが、本作では、そうでないケースも赤裸々に生々しく描く。彼らの苦悩の深さが得心できる。
百合は懸命に彰を説得するが、大義に殉じるという彰の気持ちは揺るがない。二人の愛は彰の出撃で、戦争の不条理で終わる。
太平洋戦争から78年が経過した。今後も日本が平和を堅持するには、本作のような作品を観続け戦争を忘れないことが大切である。太平洋戦争を忘れないことが戦争抑止の最善手である。
当たり前、ではない時代
雑なSFに伏線つぶし、薄い奇跡。
2023年劇場鑑賞297本目。
福山雅治の曲に合わせた予告でもう泣きそうになっていたのですが、もうそれだけで良かったのかもしれない。
子供を助けて亡くなった父親のせいで生活に苦労していると恨んでいる女子高生がなんとなく終戦間近の特攻兵と出会って恋に落ちる話。
現代人からしたら特攻に関して本当意味のないくだらない死に方だと思うし、ましてやもうちょっと待ったら終戦になるのが分かっていて好きな男が特攻に行くのをもうちょっと一生懸命止めろよと思ったし、終戦のゼロよりもっと特攻に納得行く理由が提示されていないし、父親の行動の理解には繋げないし(内面ではあったのかもしれませんが)、何よりこんなファンタジーが起きてる割に奇跡みたいなのうっすいし、福原遥かわいいだけでなんとか持ってる映画でした。福山雅治の歌の歌詞がエンドロールできちんと表示されて、この映画の内容そのままだったのですが、「やっぱり特攻は戦力無駄に消耗させるだけの愚行だよなぁ」のマインドでみても今ひとつ心に響かずでした。
生き残ってゴジラと戦う方が意味あるよ、やっぱり。
筋書は読めても涙腺は緩むものです
平均以上だけど
誰かの幸せの為に命がけで生きるのだ。
予告編から時代を超えた恋愛ストーリーかと思っていたら、ラブラブシーンはそれほどなかった。メインテーマは時代によって常識や価値観が変わるって事かな。
福原遥演じるJK百合は学校や母に不満だらけだった。ある日腹が立って家を出て防空壕跡地で寝る。最初はなんだココ?って分からなかったけど、後半になって、そうゆう事かって思い浮かんだ。で、目が覚めると昭和20年。なんで?もしかして雷に撃たれて死んで過去に生まれ変わったのか?それとも夢オチ?モヤってしてると水上恒司演じる佐久間に出会う。初対面でメシご馳走するなんて下心あるんじゃねって思ったけど、ほんと優しい兵隊さんだわ。行き場のない百合はその飯屋で住み込みで働く事にする。松坂慶子演じる女将のツルさん、とてもいい感じです。そして店にやってくる常連の佐久間の仲間たち、特攻隊のハラペコペコ隊。みんないい奴だった。久しぶりの伊藤健太郎君坊主頭だった。みんな歌が下手なのが笑えた。戦争で人が死ぬのが嫌な百合と国民の為に命を捧げようとしている兵隊達、どちらの考えも間違っていないのが面白かった。
ラストは突然?うそ!夢じゃなかったのか?じゃ過去にいた百合は消えたのか?もしかしてこれは過去の自分の体験で、現代に生まれ変わった百合に記憶が戻ったのかな?
最初から最後までかなり泣けました。シアター、泣き声でうるさいくらいだった。
幸せの味 幸せの匂い
初めて予告を観たときから目が潤み、その後も予告だけで泣けてきた本作。ずっと楽しみにしていて、公開初日に泣く気満々で劇場へ足を運びました。
ストーリーは、日頃の不満から母とケンカになって家を飛び出した女子高生・加納百合が、防空壕跡のような場所で一夜を明かすと、そこは戦時中の日本で、事態が飲み込めず動転していたところを特攻隊員・佐久間彰に助けられたことをきっかけに、軍指定の食堂で住み込みで働くことになり、当時の人々の思いに触れながら、出撃命令が下るまでの彰と過ごしたわずかな日々を描くというもの。
大筋は予告で観せているので、ストーリーは概ね予想どおりで、さほど意外な展開はありません。それでも心揺さぶられるのは、そこに人が人を思う純粋なものを感じるからだと思います。形の上では百合と彰のラブストーリーではありますが、私の心に最も響いたのは、愛する者のために笑って死にゆく特攻隊員の姿です。そして、涙をこらえてそれを見送る人々。「お国のため」という言葉に嘘はないでしょう。しかし、その言葉のさらに奥にある思いを、誰も決して口にしません。できません。それでも互いに察し合い、笑顔で今生の別れを告げる姿に涙が止まりません。潔く散りゆくことが美しいとは思いません。しかし、そう思うしかなかった、そう思うことで自分に言い聞かせようとしていたのではないかと思います。ツルさんが、娘の墓参りで「娘が孫と一緒に死ねてよかった」というようなことを口にしますが、これも同じだと思います。
そんな中、現代の知識と価値観をもつ百合が、自分の思いを素直に口にします。当然受け入れられるはずもなく、事態を変えることもできません。抗えない大きな力に、やり場のない怒りや悲しみを感じたことでしょう。一方で、なんの変哲もないカキ氷や花に幸せを感じます。その傍に彰がいて、百合の気持ちが穏やかに満たされていたからだと思います。今までの自分がどれほど恵まれ、守られていたか、それを担ってきたのは誰なのか、この時代は百合にたくさんの大切なことに気づかせてくれたことでしょう。それに気づけば、身の回りのすべてのものに幸せを感じられるのです。
そんな不思議な体験を経た百合が、現代に戻って見せる変容と、佐久間彰の実在を示す手紙が、(いささか唐突で強引ではありますが)最後に描かれていたのも良かったです。彰が夢を語った時から、百合がその道を目指すことはわかっていましたし、手紙を読まずに飛び出した時から、それが後でつながることもわかっていましたよ。でも、いいんです。待ってましたよ!そして泣きましたよ!
そんな感じで予想を裏切らない展開だったのですが、実は思ったほどは泣けませんでした。ハードルを上げすぎたせいかもしれませんが、何かもう一つ突き上げるものが欲しかったなとも思います。あと、百合の心情の変化が、シナリオに沿った表面的なもののように見えてしまい、映像の説得力が薄くてイマイチ共感できなかったせいかもしれません。さらに付け加えるなら、序盤で罵倒した父親の献身は、特攻隊の姿を絡めて最後にしっかり回収してほしかったですね。
主演は福原遥さんで、人々との交流を通して変容する百合を好演しています。共演の水上恒司くんは、「OUT」の副総長からガラリと変え、彼らしい落ち着いた演技が役にハマってます。脇を固めるのは、お久しぶりの伊藤健太郎くん、存在感を発揮した出口夏希さん、懐かしの中嶋朋子さん、この手の役のハマる松坂慶子さんら。中でも、松坂慶子さんの演技から、当時の女性の耐え忍ぶような思いが伝わってきて沁みます。
恋愛要素は低めな戦争の悲惨さを訴えた映画
正直この映画を見るかどうかちょっと考えました。元々戦争を題材にした映画はそれほど好きではないのと、どうせ主人公がひょんな事から昭和20年にタイプスリップして特攻隊員と恋に陥って死に別れて現代に戻るベタな話なんでしょ?って感じであまり見る気はしなかったのですが、評価が良いし、予告編を見て少しは気になっていた映画なので見ることにしました。
まあ、確かに内容はほぼ前述の通りだったのですが、恋愛要素はかなり低めで戦争の悲惨さを訴えたすごく良い作品でした。ここは想像していた内容と全然違いました。また現代に戻った後の展開も読めませんでしたね。ここは見事にやられました。
ラブシーンやキスシーンさえも無い、ある意味潔い作品です。恋愛2、特攻隊員の群集劇が8くらいの割合だったかな。
残念ながらタイプスリップの描き方がちょっと雑だったかな。ここは本当に残念というか勿体無いなと感じました。昭和パートのラストはそれくらいかなり唐突でした。ここがもう少し丁寧な作りであれば星4.5の作品ですね。行きと同じように帰りも防空壕で寝て目が覚めたら現代で良かったと思います。
また、細かいですが特攻隊員が零戦に乗って飛び立つシーンもVFXの荒さがちょっと気になりました。
映画のセットもおそらく当時の様子をほぼ忠実に再現できているんじゃないかなと思います。キャストの配役もなかなか良かったのではないかと思います。特に現代パートのお母さん役が中嶋朋子で昭和パートの食堂の女将が松坂慶子ってはまり過ぎです。
通常の映画のエンドロール時に流れる曲ってどこから借りてきて取って付けたような適当な曲が多いのですが、この映画はエンドロール時に流れる主題歌(福山雅治:想望)がめちゃくちゃ良かったです。この映画の為に書き下ろした曲だけあって、「あたらしい夏 百合薫る丘」の歌詞のところでおじさんは思わずウルっと来てしまいました。
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