「良い作品です。それは間違い無いと思うんですが、僕は多分違う意味で涙が溢れました」あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 MACさんの映画レビュー(感想・評価)
良い作品です。それは間違い無いと思うんですが、僕は多分違う意味で涙が溢れました
どういうキッカケで戦争や歴史に興味を持つだろうかと考えれば、この映画は、それまであまり興味を持つ機会がなかった人達に、主人公同様に間違い無く戦争や平和を考えるキッカケとなる映画だと思います。
こういう作品は作られていくべきだと思います。
妻と子供と観にいきました。
ゴメンなさい。
ラストまで観れませんでした。
ずーっと、「こういう映画は戦争を考える良いキッカケになる作品だ。だから細かい事は気にしない。落雷でタイムスリップとか、良い良い。色々気になっても、良い良い。」
って自分に言い聞かせながら観てました。
本当にそう思ってました。
ただ、
頭の中に、ずーっと「ま、まぁ、別にガチのSFじゃないんだから…」と思いつつ
「落雷でタイムスリップって」から始まっちゃって
「主人公、なんで現代に帰りたいって思わないんだろう?母親に反感あろうと、正直メシもまずいし、スマホも無いし、コンビニも無いし…。タイムスリップしたら、現代に帰る方法とか考えてみたり…」
とかが頭によぎる訳です。
でも、一生懸命「そういう映画じゃ無いんだから。戦争を考えるキッカケになる作品なんだから」って観てました。
ラスト直前
滑走路で特攻機の衝撃を受け
「あっ、あっ、あっ…」って意識を失うシーン
僕は「え?あ?まさか?こんなんで現代帰っちゃうの?あ、いや、ちょっ、」
すみません
吹き出してしまいました。
心の中では爆笑です。
涙がとめどなく溢れるほどの。
流石に観客席、むしろすすり泣く声が聞こえてますので爆笑は出来ません。
でも、みんなが泣いてる中で僕1人が「このシーン笑えるわぁー」って思っちゃうと、もはや、そのギャップだけで笑えて来ます。
もはや、何で笑ってるのか分かりません。
笑いを堪えるのが必死すぎました。
でも、肩は激しく上下し、息は荒いし、
隣りに座っていた号泣モードの妻に悟られ
小声で、しかし力強く
「出てって!」
と言われました。
誤解の無いように言いますが妻とは本当に仲良いんですよ。
困ったもんです。
ただ一つ言わせて欲しい。
タイムスリップを題材に入れちゃったんだから、そこは、まぁゆるくても良いから、もうちょっと考えてよー。
じゃ無いと
笑っちゃうから。
どんなに「存在意義のある作品」でも、「最低限のリアリティ」とか、「リアルじゃなくても没入出来る説得力」とかを粗末にして欲しく無いなぁ。
ちゃんとした脚本を書いて欲しいなぁ。
結局そこで追い出されて、ラスト知らないし。
本当は現代には帰って無いのかもしれないし。
そもそも最初の落雷で主人公死んじゃってて、夢オチなのかもしれないし。