劇場公開日 2023年12月8日

「色々な世代、特に主人公と同世代に観てほしいです」あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5色々な世代、特に主人公と同世代に観てほしいです

2024年1月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

ゴジラ-1.0のレビューでも書きましたがもう何年も前に他界した昭和一桁の母から生々しい戦争体験の話をよく聞かされました。
当時の日本人たちは報道のせいもあり「お国のため」「戦地の兵隊さんのため」と刷り込まれ日本が負けるなんて微塵も思わなかったらしいです。
母は竹槍はやらなかったらしいですが軍需工場では学業そっちのけで紙をペタペタ貼り合わせて『風船爆弾』なるものを作らされていたそうで「今思えばあんな紙風船でアメリカに勝てるわけないよね。当時は思いもしなかったけど」としみじみ語ってました。

家庭内ではわからないけど赤紙(招集令状)が来ると世間的にはおめでとうって言わざるを得なかったのは本当らしいです。日本にそんな時代があったこと、まるで信じられませんが。

タイムリープものの定番展開ではありますが百合ちゃん(福原遥さん)の順応性の高さと彼女の今時のセーラー服にも驚かない戦時中の皆さんにも驚きです。
岡田健史改め水上恒司さん、『中学聖日記』のあの少年が凛々しくなられてお父さんは嬉しいです。伊藤健太郎さんも色々ありましたが今回も大事な役どころを見事に演じられてました。やはりいい役者さんですよね。
半日で急に物分かりのよい娘になって僕なら嬉しい反面、何かねだられるんじゃないかと警戒してしまうところ、百合のお母さん(中嶋朋子さん)は偉いなぁって思いました。(北の国、蛍ちゃんもなんと50代らしいですよ。)

いつもガラ空き名古屋の朝一上映回にもかかわらず女子中高生で半分くらいの席が埋まっている状態。予告編の時はしゃべり声がうるさかったのに映画が始まるとシーンとした中、鼻をすする音が結構あちらこちらから聞こえてきてました。

主人公の百合と同様、戦争のことはピンとこない世代もこうした作品に触れて、また今の世界の情勢と照らし合わせ、友達間でも色々と意見を交わして欲しいものです。ティーン向けのラブストーリーかと思いきや、なかなか考えさせられるよい映画でした。

marimariパパ
marimariパパさんのコメント
2024年1月31日

あっお礼言うの忘れてました。
共感&コメントありがとうございました!

marimariパパ
marimariパパさんのコメント
2024年1月31日

父はかろうじて赤紙を、もらわなくて済んだ昭和一桁です。
気持ちだけは若い壮年、いや爺さんです。最近いい味出してる山田裕貴さんの出身、東邦高校のかつての準優勝投手バンビ坂本は中学時代クラスメイトでした。
また色々な作品で感想など聞かせてください。

marimariパパ
femme fatalさんのコメント
2024年1月31日

パパさん。私よりだいぶお若い?え?ピノコご存知でしたよね?混乱。(笑)
私の小学生の頃の宿題に家族に戦争の話を聞いてくるってのがあったんですけど(笑)父はだいぶ右翼寄りの発言してましたし、天皇一家のお写真も飾られてました。母方の祖父は硫黄島で亡くなったようで、母は戦争の話は一切してくれませんでした。

femme fatal