「若い子に見てほしい」あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 くーみんさんの映画レビュー(感想・評価)
若い子に見てほしい
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九州では、修学旅行や社会科見学で、特攻隊記念館や原爆資料館に行き、夏休みには戦争学習のため出校日があり、かなり戦争の学習がありました。
だから、中部地方では、特攻隊のことを知らない人が多いことに驚きました。
なので、この映画で特攻隊のことを知る人が増えて嬉しいです。
今回見た上映では女子高生率が高く、かなりの確率で皆さん泣いていた。そのことを、とても嬉しく感じました。
戦争の悲惨さは、溶けた食器よりも、その当時の人の思いや心を感じられたときに際立つ。今回の映画では、特攻隊員の恋しても告白できない虚しさが、一層戦争の悲惨さを感じさせる。大切な人のために飛び立っていった若者と近い歳の子たちが、この映画を見て特攻隊員の思いを知ることに、この映画の意義を感じました。
あまりにも残酷だと見れないし、堅苦しすぎても見れないけれど、恋愛はわかりやすく共感を生む。知覧の特攻隊記念館の素晴らしいところは、当時の人の思いを、手紙と写真とセットで感じられるところです。でも、すべての人が行けるわけじゃないから。この映画ができて良かった。
戦争のリアリティーが増していたのは、役者さんの丁寧な演技があってこそ。特攻隊員の仲間たち一人一人の立場の違いも丁寧に描かれていた。監督の戦争への思いも、二時間足らずの映画ですごく伝わりました。とても、いい映画だと思います。
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