「JKが泣いてくれてオジサンはとても嬉しかった」あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
JKが泣いてくれてオジサンはとても嬉しかった
さいたま新都心のMOVIXさいたまで土曜の夕方の上映で観ました。
お客さんのほとんどが女性で若い女性の団体さんが多かったです。私の横のJK二人組は後半30分鼻ぐずぐずでした。
私の後ろの席の母娘の娘さんも終わったあとにチラ見したら瞼が真っ赤に腫れていました。
私の伯父は特攻隊で鹿児島の知覧から出撃しました。知覧の食堂の女将さんはとても有名です。今は記念館になっていて英霊たちの写真が壁に貼ってあります。なかでも慶應ボーイのイケメンはやはり目立ちます。この映画では鶴屋食堂。百合のお母さん役の中嶋朋子は北の国からでは[蛍]でしたが、出撃した英霊の霊が蛍になって食堂に入って来るドラマや映画を思い出してしまいました。中嶋朋子と福原遥の母娘の面倒をみさせて欲しいと思いましたよ。
警官役の津田寛治もONODAでは小野田さん役。
私の父は幼年兵に志願しましたがそのまま終戦を迎えました。晩年ボケてから庭で穴を掘って防空壕を作ろうとしていました。戦争のトラウマは死ぬまで消えません。
福原遥は羊とオオカミの恋と殺人以来。
この映画には原作があるようです。
タイムスリップもので始まり、すぐに佐久間彰と百合は相思相愛的に打ち解けます。少し違和感がありますが、JK役の福原遥は大人びていて頭がいい設定で、周りの同級生とはあきらかに違っていました。テレビドラマの中学聖(性)日記で有村架純とのっぴきならない関係になる大人びた中学生役でブレイクした水上恒司(岡田健史)との釣り合いはきちんととれていました。
最後には仲間の5人をよく把握できるまでになっていていました。ムードメーカーの伊藤健太郎の石丸はじめ、水上の佐久間彰、加藤、寺岡、板倉の話がとくによかったです。
伯父さんのことを思うと、せめて、福原遥や中嶋千代役の女の子のようにこころ清らかできれいな娘さんや食堂の女将さんとこんなふうにかけがえのない貴重な時間を過ごして逝けたならと思うのです。
オジサンはJKが泣いてくれてほんとに嬉しかった。伯父さんの供養になりました。
映画肉弾(寺田農)のようにオバケのような·····
これ以上はご勘弁ください。
ユリの花の群生は天然(自然)ではないでしょう。なんかお葬式の祭壇を連想してしまいうんと悲しかったです。
帰りにたくあん買って帰りました。たくあんとおイモをおかずにご飯を食べてみましょう。鯵のサンガ味噌を油で揚げてみようと思いました。
劇場には女子中・高生が多かったように感じました。
劇中の福原遥のように特攻隊の存在ぐらいは知ってたでしょうが、この映画をきっかけにもっと深く知ろうとしてくれると良いですね。
「特攻の母」の映画を観たい気がしてきました。大人向けのリアルなものを。
知覧の特攻の母は非常に有名ですよね。
今作のモデルも多分そうなんだろうなと観ていました。
働き金を得て暮らすことの大変さまでわかったかどうかは別ですが、魚を捌いて弁当まで!は素晴らしかったですね。